
C言語入門|配列の登場:複数のデータをまとめて扱うしくみ
はじめに:変数が増えてきて、ちょっと大変になってきた
C言語の学習が進んでくると、
変数を使っていろいろな値を扱えるようになります。
でも、こんな場面に心当たりはありませんか?
- 同じ種類のデータをたくさん扱いたい
- 数が増えるたびに変数名を考えるのが大変
- データの順番にも意味を持たせたい
たとえば、5人分のテスト点数や連続した測定データなどです。
1つや2つなら変数で十分ですが、
数が増えてくると管理が急に苦しくなってきます。
そこで登場するのが、今回のテーマ 配列 です。

変数だけで管理しようとすると見えてくる限界
まずは、配列を使わずに考えてみましょう。
int score1 = 78;
int score2 = 85;
int score3 = 92;
int score4 = 67;
int score5 = 88;
printf("%d %d %d %d %d\n", score1, score2, score3, score4, score5);このコードは問題なく動きます。
ただ、少しずつ不便さも見えてきます。
- 人数が増えるたびに変数が増える。
- 繰り返し処理が書きづらい。
- 合計や平均を求める処理が面倒
「同じ意味・同じ型のデータを複数扱う」
こうした場面では、変数だけでは限界があります。
データを「まとめて」「順番で」扱うという考え方
ここで発想を少し変えてみましょう。
点数を
score1、score2、score3
のように個別で管理するのではなく、
順番付きのひとまとまりのデータ
として扱えたら、ずっと楽になりそうですよね。
この考え方を実現する仕組みが 配列 です。
配列とは何か
配列とは、
同じ型のデータを、決められた順番で並べて保存できる仕組み
です。
配列のイメージ
| 添え字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中に入っている値 | 78 | 85 | 92 | 67 | 88 |
この表は、
「5人分の点数を1つの配列で管理している様子」
を表しています。
横に並んでいる 0〜4 は 添え字 で、
それぞれの位置に対応する値が入っています。
添え字と要素の関係をしっかり押さえよう
この表から、次のことが読み取れます。
- 配列の中には複数の 要素 が並んでいる。
- 要素には位置を表す番号が割り振られている。
- その番号を 添え字 と呼ぶ。
特に重要なのは、
配列の添え字は 0 から始まる
というルールです。
要素が5個ある場合、
- 使える添え字は 0〜4
- 添え字 5 は存在しない
このルールは、今後ずっと使い続ける大切な決まりです。
配列の宣言方法
配列は次の形で宣言します。
型 配列名[要素数];例:5人分の点数を管理する配列
int scores[5];この1行で、
- int型のデータを
- 5個分
- 連続した領域として
まとめて用意できます。
配列に値を代入する
配列の要素には、添え字を使ってアクセスします。
scores[0] = 78;
scores[1] = 85;
scores[2] = 92;
scores[3] = 67;
scores[4] = 88;これは、先ほどの表に対応しています。
| 添え字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 値 | 78 | 85 | 92 | 67 | 88 |
表で理解すると、
コードの意味もスッと入ってきますね。
for文と配列を組み合わせると一気に楽になる
配列の最大の強みは、
繰り返し処理と非常に相性が良い 点です。
配列を使った表示プログラム
プロジェクト名:7-1-1 ソースファイル名: sample7-1-1.c
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int scores[5] = {78, 85, 92, 67, 88};
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("学生%dの点数は %d 点です\n", i + 1, scores[i]);
}
return 0;
}実行結果
学生1の点数は 78 点です
学生2の点数は 85 点です
学生3の点数は 92 点です
学生4の点数は 67 点です
学生5の点数は 88 点です添え字 0〜4 を for 文で順番に使い、
配列の中身をきれいに処理できています。
配列を使うメリットを整理してみよう
| 観点 | 変数だけ | 配列 |
|---|---|---|
| データ管理 | 煩雑になりやすい | まとめて管理 |
| 繰り返し処理 | 書きづらい | for文で簡単 |
| 可読性 | 下がりやすい | 高い |
| 拡張性 | 弱い | 強い |
データ数が増えるほど、
配列のありがたみがはっきり分かってきます。
まとめ:配列は「並びを意識して管理する道具」
配列は、
- 同じ型のデータを
- 順番付きで
- ひとまとめに扱うための仕組み
です。
「変数が増えて管理が大変だな」と感じたら、
それは 配列を使う合図 です。
次は、
配列を使った計算や、
構造体と組み合わせたデータ管理へ進んでいきましょう。
