C言語のきほん|C言語の基本ルールを覚えよう

まずはルールを5つ覚えれば大丈夫。C言語は、基本の形からやさしく身につきます。

ここまでで、C言語のプログラムを作って、コンパイルして、実行する流れをひと通り体験できました。
ここからは、いよいよ「C言語の書き方そのもの」の基本ルールを整理していきます。

C言語は、見た目が少しかたく感じるかもしれませんが、最初に覚えるポイントはそんなに多くありません。
むしろ、最初のルールがはっきりしているので、慣れてくるととても書きやすい言語です。

このパートでは、学習の土台になる次の5つをしっかり押さえます。

  • C言語プログラムの基本の形
  • 小文字を使うのが基本というルール
  • セミコロンを忘れないという大事な約束
  • インデントで見やすく書くコツ
  • コメントを使って読みやすくする工夫

そのうえで、次のステップとして、printf を使って実際に文章を表示するプログラムにもつなげていきます。
最初は完璧に覚えなくても大丈夫です。まずは「こういう形で書くんだな」と、全体の雰囲気をつかんでいきましょう。

C言語の基本ルールを先にまとめて見てみよう

本文でも書かれているように、ここでは最低限のポイントをまず整理して覚えるのがコツです。
最初に一覧で見ると、あとから内容がつながりやすくなります。

最低限覚えたい基本ルール(5つ)

ルール内容最初に意識すること
1プログラムの基本の形があるmain 関数の形を覚える
2通常は小文字で書くprintf、return、int など
3文の終わりに ; を付けるセミコロン忘れに注意
4インデントで見やすくする{} の内側を下げる
5コメントを入れる自分や他人が読みやすくなる

この5つを意識するだけでも、コードのミスはかなり減らせます。

C言語プログラムの基本の形を理解しよう

まずいちばん大事なのが、C言語のプログラムの基本形です。
毎回まったく自由に書くのではなく、ある程度決まった形があります。

基本の形(最小構成)

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    /* ここに処理を書く */

    return 0;
}

この形は、C言語の「ひな形」のようなものです。
特に main 関数は、C言語プログラムの入口なので、ほぼ必ず登場します。

それぞれの役割

部分役割補足
#include <stdio.h>printf などを使う準備画面表示をするなら必要
int main(void)プログラムの開始地点ここから実行される
{ }処理の範囲main 関数の中身を囲む
return 0;正常終了を伝える最初はセットで覚えてOK

#include <stdio.h> はいつ必要?

printf のような入出力関数を使わないなら、#include <stdio.h> は不要な場合があります。
ただ、今の学習段階では画面表示をよく使うので、当面は「printf を使うなら必要」と覚えておくと分かりやすいです。

通常は小文字で書く

C言語では、基本的にコードは小文字で書きます。

たとえば、次のようなものは小文字です。

  • int
  • main
  • printf
  • return

大文字と小文字は別物

C言語では、大文字と小文字を区別します。
つまり、printf と Printf は別の名前として扱われます。

例(正しい / 間違いやすい)

書き方判定理由
printf正しい標準関数名として正しい
Printf誤り大文字になっている
RETURN誤り予約語は return
main正しい関数名として一般的な入口

最初は「なんとなく大丈夫だろう」で書くと、綴りミスでエラーになりやすいです。
小文字でそろえる意識を持つだけでも、かなり安定します。

文の終わりにはセミコロンを付ける

これはC言語の超重要ルールです。
文の終わりにはセミコロンを付ける、これをまずしっかり覚えましょう。

例(正しい書き方)

printf("C言語の基本を練習中です\n");
return 0;

例(エラーになる書き方)

printf("C言語の基本を練習中です\n")
return 0

どちらもセミコロンがないので、コンパイルエラーになります。

セミコロンが必要な理由

C言語では、セミコロンが「ここで1つの文が終わりです」という目印になります。
人間にとっては改行で区切れて見えても、コンパイラはセミコロンを見て文を判断しています。

覚え方のコツ

  • 1行書いたら、最後に ; を確認する
  • エラーが出たらまず ; を疑う
  • printf と return の行は特に忘れやすい

インデントを使って見やすく書こう

インデント(字下げ)は、プログラムを読みやすくするための大切な習慣です。
特に C言語では、{} の対応を見やすくするためにとても役立ちます。

インデントあり(見やすい)

int main(void)
{
    printf("こんにちは\n");
    return 0;
}

インデントなし(読みにくい)

int main(void)
{
printf("こんにちは\n");
return 0;
}

どちらも意味は同じですが、読みやすさがかなり違いますよね。
学習中ほど、見やすい書き方をしておくのが大事です。

インデントの基本ルール

場所書き方
{ の外側基準の位置に書く
{ と } の内側1段下げて書く
}対応する { と位置をそろえる

VS Codeなら自動で整えやすい

VS Codeのようなエディタでは、改行時にインデントが自動で入ることがあります。
これをうまく使うと、見た目を整えながらコードを書けます。

最初のうちは、Tabキーやスペースで無理に細かくそろえるより、
波括弧の内側を1段下げる ことを意識できれば十分です。

コメントを適切に入れよう

コメントは、プログラムの説明を書いておくためのメモです。
コメントは実行されないので、処理に影響しません。

コメントの役割

  • このコードが何をしているか分かりやすくなる
  • 後で自分が見返したときに理解しやすい
  • 学習中に「どこを練習しているか」を残せる

1行コメントの例

// あいさつを表示する
printf("こんにちは\n");

コメントを書くときのコツ

良いコメント理由
何をしているかを書く読み手が理解しやすい
必要なところだけ書く多すぎると逆に読みにくい
日本語でOK学習中は分かりやすさ優先で大丈夫

コメントは「全部の行に書く」必要はありません。
特に最初は、printf の前や main の役割など、意味が分かりにくいところに入れると効果的です。

ここまでのルールを反映したシンプルな例

サンプルプログラム

ファイル名:rule_practice.c

// 学習メモを表示するプログラム
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    // 1行目のメッセージを表示する
    printf("こんにちは。C言語の基本ルールを学習中です。\n");

    // 2行目のメッセージを表示する
    printf("セミコロンとインデントを意識して書きます。\n");

    // 3行目のメッセージを表示する
    printf("少しずつ書けることを増やしていきましょう。\n");

    return 0;
}

このコードには、今学んだ基本ルールがちゃんと入っています。

  • #include <stdio.h> がある
  • main 関数の形になっている
  • 文の終わりにセミコロンがある
  • インデントされている
  • コメントが入っている

サンプルプログラムを1行ずつやさしく確認する

ここからは、上の変更版サンプルを使って、基本ルールと結びつけながら見ていきます。

1行目のコメント

// 学習メモを表示するプログラム

これはコメントです。
プログラムの説明を書いています。実行結果には出ません。

#include <stdio.h>

#include <stdio.h>

printf を使うために必要な準備です。
画面に文字を出したいときは、まずこの行を思い出してください。

main 関数の開始

int main(void)
{

ここがプログラムの入口です。
C言語では、基本的にここから実行が始まります。

printf の行

printf("こんにちは。C言語の基本ルールを学習中です。\n");

ここで画面に文字を表示しています。
末尾にある \n は改行です。
そして、文の最後にはセミコロンが付いています。ここがとても大事です。

return 0;

return 0;

プログラムが正常終了したことをOSに伝えます。
最初のうちは、main 関数の最後に書く定型として覚えて大丈夫です。

よくあるつまずきと基本ルールの関係

基本ルールを覚える理由は、見た目を整えるためだけではありません。
実際にエラーを減らすのに直結します。

ルールを守らないと起きやすいこと

ルール守らないと起きやすいこと
小文字で書くprintf の綴り違いでエラー
セミコロンを付ける構文エラー
インデントする{} の対応ミスに気づきにくい
コメントを入れる後で見返したとき分かりにくい

特に、セミコロンと波括弧の対応は、最初のうちによく出るミスです。
インデントを整えて書くと、その2つのミスはかなり見つけやすくなります。

いろいろな表示を試す前に

ここまで理解できたら、次の printf の学習に入りやすくなります。
この後の記事では、いろいろな表示を試してみますが、そこで大事なのは新しい難しい文法よりも、まずは printf を何回か書いて慣れること です。

今回の基本ルールが分かっていれば、次のような練習が自然にできます。

  • 1行だけ表示する
  • 2行、3行と増やす
  • 文章を自分の好きな内容に変える
  • コメントを自分で書いてみる

ここをつなげて考えると、学習がすごくスムーズになります。

まとめ

C言語の基本ルールは、最初に全部を完璧に覚えなくても大丈夫です。
でも、今回の5つは早めに意識しておくと、これからの学習がかなり楽になります。

  • C言語には基本の形がある。
  • 通常は小文字で書く。
  • 文の終わりにはセミコロンを付ける。
  • インデントで見やすくする。
  • コメントを入れて読みやすくする。

この5つを意識して書くだけで、コードの見た目も安定して、エラーも減っていきます。
次の表示の練習では、ぜひ自分の好きな文章に変えながら、printf に慣れていきましょう。