
C言語基礎|3章のまとめ
3章のまとめ ― 評価・条件分岐・選択処理を振り返ろう
この章では、プログラムが「どう判断し、どう分岐するか」 という
C言語の基本中の基本を学びました。
数値の大小を比べたり、条件によって処理を変えたりする仕組みは、
これから登場する 繰り返し処理・関数・配列 など、
すべての土台になります。
ここでは、3章で学んだ内容を
意味 → ルール → 使いどころ の順で整理しながら、
しっかり復習していきましょう。

式と評価の基本ルール
まず押さえておきたいのは、式と評価 の考え方です。
式と評価とは
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 式 | 値を持つもの(計算式・比較式など) |
| 評価 | 実行時に式の値を調べること |
| 評価結果 | 型と値の組み合わせ |
プログラムが実行されると、
式はその場で評価され、型と値 が確定します。
真と偽のルール
| 評価結果 | 意味 |
|---|---|
| 0 | 偽 |
| 0以外 | 真 |
この「0が偽、0以外が真」というルールは、
if 文や論理演算子のすべての基礎になります。
比較に使う演算子の整理
等価演算子
| 演算子 | 意味 | 結果 |
|---|---|---|
| == | 等しいか | 真なら1、偽なら0 |
| != | 等しくないか | 真なら1、偽なら0 |
左右の値が条件を満たすかどうかを調べ、
結果は 必ず int 型の 1 または 0 になります。
関係演算子
| 演算子 | 意味 |
|---|---|
| < | 小さい |
| > | 大きい |
| <= | 以下 |
| >= | 以上 |
大小関係を判定するための演算子で、
こちらも評価結果は 1 または 0 です。
論理演算子と短絡評価
論理演算子の役割
| 演算子 | 意味 | 真になる条件 |
|---|---|---|
| && | 論理AND | 両方が真 |
| || | 論理OR | どちらかが真 |
これらは、複数の条件を組み合わせる ときに使います。
短絡評価のルール
| 演算子 | 左オペランドの評価 | 右オペランド |
|---|---|---|
| && | 偽(0) | 評価されない |
| || | 新(非0) | 評価されない |
短絡評価により、
不要な評価を省略できる ため、
安全性と効率の両方が向上します。
if文による条件分岐
if文(elseなし)
if (式)
文;| 評価結果 | 動作 |
|---|---|
| 真 | 文を実行 |
| 偽 | 何もしない |
条件が成立したときだけ処理を行いたい場合に使います。
if文(else付き)
if (式)
文1;
else
文2;| 評価結果 | 実行される文 |
|---|---|
| 真 | 文1 |
| 偽 | 文2 |
条件の成立・不成立で
異なる処理を行う ときに使います。
複合文(ブロック)の重要性
複合文の構造
| 構文 | 意味 |
|---|---|
| { 文や宣言 } | 複数の処理を1文としてまとめる。 |
単一の文が要求される場所に、
複数の文を置きたいときに使います。
複合文の利点
| 利点 | 説明 |
|---|---|
| 安全 | 文を追加しても構文が壊れない。 |
| 可読性 | 処理のまとまりが分かりやすい。 |
| 保守性 | 将来の修正に強い。 |
条件演算子による簡潔な分岐
条件演算子は、if 文を 1つの式 にまとめたものです。
min = a < b ? a : b;| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 第1オペランド | 条件 |
| 第2オペランド | 真の場合 |
| 第3オペランド | 偽の場合 |
簡潔ですが、
読みやすさを優先する場面では使いすぎない のがコツです。
switch文による多分岐処理
switch文の基本構造
switch (条件) {
case 値:
文;
break;
default:
文;
break;
}| 要素 | 役割 |
|---|---|
| 条件 | 整数型の式 |
| case | 分岐先ラベル |
| break | switch文を終了 |
| default | どれにも一致しない場合 |
breakの重要性
| 状況 | 動作 |
|---|---|
| breakあり | switch文を終了 |
| breakなし | 次の文へ落ちる。 |
意図しない fall through を防ぐため、
基本は必ず break を書く ようにしましょう。
選択文としてのif文とswitch文
| 文 | 特徴 |
|---|---|
| if文 | 複雑な条件に柔軟 |
| switch文 | 単一の整数式で見通しが良い。 |
これらを総称して 選択文 と呼びます。
条件の性質に応じて、
適切な文を選べるようになることが、
3章の大きな到達点です。
3章で学んだ内容を活かすために
この章で身につけた知識は、
- プログラムの流れを読む力
- 条件を整理する思考力
- バグを防ぐ書き方の感覚
につながっています。
次の章では、
この「判断する力」を使って、
処理を繰り返す仕組み を学んでいきます。
