【6日でできるVisual Basic2022入門】プログラミング言語の種類

 プログラミング言語とは、コンピューターに処理の流れや命令を伝えるための「言葉」です。現代では、目的や開発スタイルに応じて多様なプログラミング言語が使われており、それぞれの言語が持つ特徴や進化の歴史を知ることは、適切な言語選択やスキルアップのためにとても大切です。ここでは、プログラミング言語の種類や特徴について、表や図を交えて解説します。特にVisual Basicについては、歴史と最新の機能まで詳しく紹介します。

1.プログラミング言語の進化と分類

1.1. プログラミング言語の誕生と進化

 コンピューターは元々、電気信号やスイッチのON/OFFの組み合わせで指示されていました。初期は回路を直接組み替えることで動かしていましたが、これには大きな手間がかかりました。その後、より効率的にコンピューターへ指示を伝える仕組みとして、「プログラミング言語」が生まれました。

 プログラミング言語は次第に、人間にとっても理解しやすい英語に近い形へ進化し、多様な目的や分野に合わせて多くの種類が登場しています。

プログラミング言語の進化(歴史年表)

年代主な言語特徴・用途
1950年代FORTRAN科学技術計算向け
1960年代COBOL, BASIC事務処理向け、初心者向け
1970年代COSや制御システム、移植性の高さ
1980年代C++オブジェクト指向言語
1990年代Visual Basic, JavaGUI開発や大規模アプリケーション
2000年代以降Python, C#, VB.NETWeb・データ解析、.NETによるマルチプラットフォーム化

1.2. 主なプログラミング言語と特徴

プログラミング言語は大きく以下のように分類できます。

種類特徴プログラム例
機械語コンピューターが直接理解できる0/1の信号10110000 00000001
アセンブリ言語機械語を人間がわかりやすく記述できる命令コード形式MOV AL, 1
FORTRAN科学技術計算用。1950年代から使用されているwrite(*,*) 'Hello, world!'
COBOL事務処理向け。帳票出力などに強いDISPLAY "HELLO" UPON CONSOLE.
BASIC初心者向け。教育用・普及用に開発PRINT "Hello"
COS・システム開発に使われる。移植性・速度が高いprintf("Hello\n");
C++Cを拡張。オブジェクト指向を導入cout << "Hello" << endl;
Visual BasicGUIや業務アプリ開発に強い。初心者にもやさしいConsole.WriteLine("Hello")
Pythonシンプルな記法。AI・データ分析やWebで活用print("Hello")
Javaマルチプラットフォーム対応。大規模Web・業務アプリ向けSystem.out.println("Hello");
C#.NET環境対応。WindowsアプリやWeb開発で活用Console.WriteLine("Hello");

2.Visual Basicの発展と特徴

2.1. BASICからVisual Basicへの歴史

 BASICは1960年代にコンピュータ教育のために開発され、以降、パソコンの普及とともに各社の標準搭載言語となりました。1980年代にはQuick Basic、1991年にGUI対応のVisual Basicが登場し、以降はコンポーネント化やデータベース連携、.NET対応など、時代とともに機能が拡張されてきました。

時期バージョン・特徴
1960年代後半BASIC:初心者向けプログラミング言語として開発
1985年Quick Basic:構造化対応、教育用途・業務用途でも普及
1991年Visual Basic 1.0:GUI対応、Windowsアプリ開発の標準に
1995年~1998年VB 4.0~6.0:32bit対応、ActiveXやDBアクセス機能追加
2002年以降Visual Basic .NET:.NET Framework対応、Web開発や最新技術に対応

2.2. Visual Basic 2022の特徴

現行バージョンのVisual Basic 2022は、以下のような強みを持っています。

特徴内容
初心者でも習得しやすいBASIC譲りのシンプルな記法で、直感的にコードを書ける。
画面デザインが簡単ツールボックスから部品を配置し、GUIアプリが容易に作れる。
コーディング補助機能インテリセンスやスニペットなどで生産性アップ
大規模開発や最新技術にも対応.NET対応・オブジェクト指向・WPFなど、企業向けシステムにも十分活用可能

Visual Basicの進化の流れ(1960年代〜2020年代)

BASIC → Quick Basic → Visual Basic → VB.NET → Visual Basic 2022

3.プログラミング言語の実行方式の違い

3.1. インタプリタとコンパイラ

プログラミング言語には、実行方式にも違いがあります。

実行方式内容・特徴
インタプリタ型プログラムを1行ずつその場で翻訳しながら実行するBASIC、Python
コンパイラ型プログラム全体をあらかじめ機械語に翻訳してから実行C、C++、VB5以降

Visual Basicはバージョン5.0以降でコンパイラ型となり、高速な実行が可能になりました。

まとめ

  • プログラミング言語は、コンピューターに指示を伝えるための「言葉」であり、目的や用途に応じて多様な種類がある。
  • 言語ごとに得意分野や歴史的背景があり、Visual Basicは初心者にも使いやすく、最新技術や大規模開発にも対応できる進化を続けている。
  • プログラミング言語には実行方式(インタプリタ型・コンパイラ型)の違いがあり、選択次第で開発体験も変わる。

用語のまとめ

用語定義
プログラミング言語コンピューターに指示を与えるための言語
機械語コンピューターが直接理解できる0/1の信号の並び
アセンブリ言語機械語を命令コードなどで人間が読める形にした低水準言語
インタプリタプログラムをその場で翻訳しながら実行する方式
コンパイラプログラムをあらかじめ機械語に翻訳してから実行する方式
Visual BasicBASICをもとに発展した、GUIアプリ作成にも強い本格的な言語