【6日でできるC言語入門】変数の命名規則

 C言語において、変数は「値を入れる箱」としてプログラムの中で重要な役割を果たします。しかし、変数名には自由度がある一方で、守らなければならない命名規則避けるべき落とし穴も存在します。ここでは、変数の命名規則、命名の実践例、そして計算処理時の演算子について、C言語のサンプルプログラムを使って詳しく解説します。

1.変数名の命名規則

1.1. 変数名に使える文字とルール

C言語の変数名には、以下のようなルールがあります。

ルール説明OK例NG例
使用できる文字半角英字(A~Z, a~z)、数字(0~9)、アンダーバー(_)、ドル($)value1, _abchello!
最初の文字英字、_、$で始める。数字から開始不可。a1, _test, $val1abc
大文字・小文字の区別あり(numとNumは別物)num, Num
予約語の利用予約語(C言語で使われる単語)は使えないcountint, for

予約語の例(一部)
int, return, if, while, for, double, char など

1.2. 命名のベストプラクティス

  • 意味のある名前を付ける:何のための変数かわかるように
  • 短すぎず長すぎず:可読性を重視する
  • 複数単語はアンダーバーで区切る(例:student_score)

2.変数名と演算・代入の使い方

2.1 基本の代入と演算

C言語で変数への代入は=を使います。
数値や計算式、他の変数から値を代入することができます。

プロジェクト/ファイル名: Lesson16_1/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int total_score = 10;   // 宣言と初期化
    int add = 3;
    total_score = total_score + add;  // 代入
    printf("合計得点は%d点です。\n", total_score);
    return 0;
}

実行結果

合計得点は13点です。

2.2. 変数自身を使った演算

変数は、自分自身の値を使って計算し、その結果を再度自分自身に代入することがよくあります。

記述意味
a = a + 1aの値を1増やす
b = b * 2bの値を2倍にする

また、代入演算子(+=, -=, *=, /=, %=)を使えば、より簡潔に記述できます。

演算子使用例同じ意味
+=a += 1;a = a + 1;
-=b -= 3;b = b - 3;
*=c *= 2;c = c * 2;
/=d /= 4;d = d / 4;
%=e %= 5;e = e % 5;

プロジェクト/ファイル名: Lesson16_2/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int count = 1;
    printf("初期値: %d\n", count);
    count += 2;
    printf("2増やした値: %d\n", count);
    count *= 3;
    printf("3倍した値: %d\n", count);
    return 0;
}

実行結果

初期値: 1
2増やした値: 3
3倍した値: 9

3.命名NG例と命名のコツ

3.1. 命名NG例とその理由

変数名なぜNGか
1st数字で開始している
for予約語を使用している
my-valueハイフン(-)が入っている
num@data@など記号が入っている

3.2. 命名のコツ

  • 意味のある単語を使う
  • 省略しすぎない(例:dよりdataやday)
  • 一貫したスタイルを使う(例:すべて小文字+アンダーバー)

まとめ

  • C言語の変数名には厳格なルールがある。
  • 予約語や記号、数字で始まる名前は避ける。
  • 代入や演算時には代入演算子も活用しよう。
  • 分かりやすい名前付けを意識することで、バグの防止やチーム開発でも役立つ

実際にプログラムを入力しながら、変数名の命名と使い方に慣れていきましょう!