【6日でできるC言語入門】変数とは何か

 C言語でプログラムを作るとき、変数(へんすう)は欠かせない存在です。変数は「データを入れておく箱」のようなもの。計算や値の保存、処理結果の保持など、さまざまな場面で使われます。ここでは、変数の役割や使い方、命名規則、型、演算との関係などを、C言語のプログラム例とともに分かりやすく解説します。

1.変数の基本

1.1. 変数の宣言と代入

変数とは、値を保存して使いまわせる名前付きの箱です。
変数を使うためには「宣言」と「代入」が必要です。

プロジェクト/ファイル名: Lesson15_1/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int num;          // 変数numを宣言(整数型)
    num = 5;          // 変数numに5を代入
    printf("変数numの値は%dです。\n", num);
    return 0;
}

実行結果

変数numの値は5です。
用語説明
宣言変数を使えるようにするint num;
代入変数に値を入れるnum = 5;
初期化宣言と同時に値を入れるint num = 5;

1.2. 変数の命名規則と型

変数名は好きな名前を付けられますが、次のルールを守る必要があります。

規則内容
英字・数字・アンダーバー最初の文字は英字かアンダーバーnum, _value, data1
大文字・小文字区別ありNUMとnumは別の変数num, Num, NUM
予約語は使えないif, int, return などは不可× int, × return

また、変数には型(データ型)があります。型は「どんなデータが入るか」を決めるものです。

内容
int整数(-10, 0, 7, 100 など)int age = 20;
double実数(小数を含む)double pi = 3.14;
char1文字(文字コード)char c = 'A';

2.変数を使った演算と複数変数

2.1. 演算に使う

変数は演算でもよく使います。
たとえば、2つの数の合計や平均を求める例です。

プロジェクト/ファイル名: Lesson15_2/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int a = 8;
    int b = 4;
    int sum;
    double avg;

    sum = a + b;
    avg = (a + b) / 2.0;

    printf("%dと%dの合計は%dです。\n", a, b, sum);
    printf("%dと%dの平均は%fです。\n", a, b, avg);
    return 0;
}

実行結果

8と4の合計は12です。
8と4の平均は6.000000です。

2.2. 複数の変数と初期化

複数の変数を同時に宣言したり、初期化することもできます。

プロジェクト/ファイル名: Lesson15_3/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int x = 3, y = 7, z; // 複数同時宣言と初期化
    z = x * y;
    printf("x=%d, y=%d, x*y=%d\n", x, y, z);
    return 0;
}

実行結果

x=3, y=7, x*y=21

3.変数の位置・宣言と演算の注意点

3.1. 変数の宣言位置

C言語では、変数の宣言は関数の先頭で行うのが基本です。
途中で宣言しようとすると、古いコンパイラではエラーになることがあります。

プロジェクト/ファイル名: Lesson15_4/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    double d = 2.5;
    printf("d=%f\n", d);
    int x = 10; // ここで宣言はNGな場合あり(先頭で宣言しよう)
    return 0;
}

実行結果

d=2.500000

3.2. 計算の優先順位

カッコ( )を使うと計算の順番を変えられます。

計算の流れ結果
2 + 3 * 43*4→2+1214
(2 + 3) * 42+3→5*420

まとめ

  • 変数は「データを入れる箱」で、宣言してから使う
  • 型や名前のルールがある
  • 演算や出力など様々な場面で活用できる
  • 宣言位置や初期化に注意する

プログラム例をたくさん書いて、変数の使い方を身につけましょう!