【6日でできるPHP入門】MySQLの基本

 MySQLは世界中で利用されている高速・高機能なリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。
 Webアプリケーションのデータを効率よく保存・検索・更新できるように設計されており、PHPとの連携でも最も利用されるデータベースのひとつです。

 この記事ではMySQLの基本構造、データ型、リテラルなど、これからMySQLを使う人が必ず知っておきたい基礎を表やサンプルを交えて解説します。

1.MySQLの基本構造と主な用語

1.1. MySQLの構成要素

 MySQLでは「データベース」の中に「テーブル」があり、テーブルには「レコード(行)」や「カラム(列)」が配置されます。

用語説明
データベースデータの集合をまとめて管理する「箱」
テーブルデータを表形式で管理する単位。カラム×レコードで構成
レコードテーブル内の1行分のデータ
カラムテーブルの列(項目)。データ型や制約を持つ
インデックスデータ検索を高速化するための「見出し」機能

図:データベースとテーブルの関係(イメージ)

データベース「company」
└─ テーブル「employee」
     ├─ 社員ID(カラム)
     ├─ 氏名   (カラム)
     └─ 入社年(カラム)

1.2. 主なデータ型

MySQLには様々なデータ型があります。用途に応じて正しく選ぶことが重要です。

データの種類代表的なデータ型概要・用途
整数INT, BIGINT, TINYINT年齢や個数など小数点のない数値
小数FLOAT, DOUBLE, DECIMAL金額や重さなど小数点のある値
文字列CHAR, VARCHAR, TEXT名前やメールアドレス、説明文などの文字列
日付・時刻DATE, DATETIME, TIMESTAMP日付や日時の記録
真偽値BOOLEAN0/1やtrue/falseなどのフラグ

2.MySQLの基本操作とデータの扱い

2.1. テーブル作成とデータ型の指定

テーブル作成時にはカラムごとに適切なデータ型を指定します。

例:社員情報テーブルの作成

CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT PRIMARY KEY,
    氏名 VARCHAR(30),
    入社年 YEAR,
    給与 DECIMAL(10,2)
);
  • VARCHAR(30): 最大30文字の可変長文字列
  • DECIMAL(10,2): 小数点以下2桁、最大10桁の固定小数点

2.2. データの追加とNULL値の扱い

MySQLでは「データが未入力」の場合、カラムの値としてNULLを指定できます。
NULLは「空文字('')」や「0」とは異なり、「何も入っていない状態」を意味します。

値の種類入力例意味
000という数値
空文字''文字列だが何もない。
NULLNULL本当に値がないことを示す。

例:データ追加のSQL文

INSERT INTO 社員 (社員ID, 氏名, 入社年, 給与) VALUES (101, '山本', 2019, NULL);

まとめ

  • MySQLはデータを表形式で管理し、用途に応じて多彩なデータ型を選べます。
  • テーブルの設計段階で「適切なデータ型」「NULLの扱い」「主キー」などを意識しましょう。
  • PHPからもMySQLに簡単に接続でき、SQL文を使って柔軟にデータ操作が可能です。
  • 実践的なWeb開発では、MySQLの構造や型の基礎を正しく理解することが、堅牢で扱いやすいシステムを作る第一歩となります。