
【6日でできるHTML&CSS入門】ハイパーリンクの記述
―“クリックで移動”を実現するハイパーリンクの世界―
Web の魅力のひとつは、ページ ⇄ ページ を瞬時に飛び回れることです。その跳躍点を作るのが <a> タグ―通称 ハイパーリンク。ここでは「リンクとは何か」から始め、外部サイト・同一サイト内・ファイルダウンロード・メール送信など多彩な遷移先の指定方法を体系的に解説します。

1.ハイパーリンクの基本
1.1. <a> タグの役割
<a> は anchor(錨:イカリ)の略で、クリック可能な範囲を定義します。
1.2. href 属性で行き先を示す
- 絶対 URL:
https://で始まる完全なアドレス - 相対パス: 同じフォルダなら
ファイル名.htmlだけでも可
1.3. target 属性で開き方を制御
| 値 | 動作 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
_self | 同じタブ(既定値) | サイト内ページ遷移 |
_blank | 新しいタブ | 外部リンク・PDF 等 |
2.リンク先いろいろ
2.1. 外部サイトへのリンク
<a href="https://www.study-pg.com/" target="_blank">演習で学ぶプログラミングへ</a>2.2. サイト内・フォルダ内リンク
<a href="lesson13_1.html">ハイパーリンクのサンプルページ</a>2.3. ページ内ジャンプ(アンカー)
<p><a href="#faq">よくある質問へ移動</a></p>
…
<h2 id="faq">よくある質問</h2>2.4. ダウンロードリンク & メールリンク
<a href="docs/guide.pdf" download>操作ガイド (PDF)</a>
<a href="mailto:info@example.com?subject=お問い合わせ">メールを送る</a>3.アクセシビリティ & SEO のポイント
3.1. title 属性で文脈を補足
<a href="news.html" title="最新のお知らせページ">お知らせ</a>3.2. rel 属性で関係性を明示
| 値 | 意味 | 主な活用例 |
|---|---|---|
noopener noreferrer | 新規タブ時のセキュリティ向上 | target="_blank" と併用 |
external | 外部サイト | アクセシビリティ向上 |
nofollow | SEO クローラに「評価しないで」と通知 | 広告リンク |
4.セキュリティ上の注意
4.1. target="_blank" の落とし穴
別タブに開く際は rel="noopener noreferrer" を忘れずに。開いた先のページから元ページを操作されるリスクを防ぎます。
5.実践サンプル集
5.1. ファイル名:lesson13_1.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>基本リンク例</title>
</head>
<body>
<h1>リンクの基本</h1>
<p>外部サイト: <a href="https://ja.wikipedia.org/" target="_blank" rel="noopener">ウィキペディア</a></p>
<p>内部ページ: <a href="lesson12_1.html">好きなフルーツ</a></p>
</body>
</html>表示結果

- 「ウィキペディア」をクリック → 新しいタブで Wikipedia
- 「好きなフルーツへ」をクリック → 同タブで lesson12_1.html
5.2. ファイル名:lesson13_2.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>アンカーリンク例</title>
</head>
<body>
<h1>ページ内ジャンプ</h1>
<p><a href="#goal">ゴールセクションへ進む</a></p>
<p style="height: 500px;">(ここに長文コンテンツ)</p>
<h2 id="goal">ゴール</h2>
<p>お疲れさまでした!</p>
</body>
</html>表示結果
クリックで一気に「ゴール」見出しへスクロール。

5.3. ファイル名:lesson13_3.html
事前に「lesson13_3.html」を配置したフォルダーと同じ場所に「files」フォルダーを作成しておき、その中に「summary.pdf」を保存しておきます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ダウンロード & メール</title>
</head>
<body>
<h1>資料ダウンロードとお問い合わせ</h1>
<p><a href="files/summary.pdf" download>概要資料 (PDF) を保存</a></p>
<p><a href="mailto:support@example.com?subject=サポート依頼">サポートにメール</a></p>
</body>
</html>表示結果

- PDF はブラウザ依存で直接表示かダウンロード
- メールリンクは標準メーラーが起動し件名を自動入力
使用タグ・属性一覧
| 要素 / 属性 | 目的 | 補足説明 |
|---|---|---|
<a> | クリック可能なハイパーリンクを定義 | 開始・終了タグ必須 |
href | 移動先 URL やファイル | 相対・絶対・mailto:・tel: など |
target | 表示先ウィンドウ / フレーム | _self, _blank, カスタムフレーム名 |
download | ダウンロードさせる | ファイル名を省略可 |
title | 補足情報ツールチップ | アクセシビリティ向上 |
rel | リンク先との関係 | noopener, noreferrer, nofollow, external など |
id | アンカー(ページ内リンク先) | 値は一意 |
まとめ
- リンクの核は
<a href="…">。hrefに絶対 URL・相対パス・スキーム付き URI を指定。 targetとrelの組み合わせで UX とセキュリティを両立。- ダウンロード用
download、メール用mailto:、ページ内ジャンプ用#idを覚えると応用範囲が一気に広がる。
これらを押さえれば、ナビゲーションバーからファイル配布サイトまで、あらゆるリンク設計を自信を持って実装できます。
