
C言語入門|6章のまとめ
6章、お疲れさまでした 😊
ここまで読み進めたあなたは、もう 「小さなプログラムを書く人」 から
「整理しながらプログラムを組み立てられる人」 へ一歩進んでいます。
この章では、C言語そのものの新しい命令以上に、
プログラムとの向き合い方 が大きく変わりました。
では、6章で学んだことを順番に振り返っていきましょう。

プログラムの複雑性という壁
5章までで学んだ内容を使えば、理論上はどんな処理でも書けます。
それでも現実の開発で立ちはだかるのが、複雑性 という問題です。
プログラムの行数が増え、
- 変数が増える。
- 条件分岐が増える。
- 同じような情報があちこちに散らばる。
こうなると、
- 自分で書いたコードなのに読めない。
- どこを直せばいいのか分からない。
- ちょっと修正しただけで別の場所が壊れる。
という状態になってしまいます 😵
この章では、
プログラムの敵は「難しい命令」ではなく「整理されていない情報」
だということを学びました。
構造体は「整理のための道具」
そこで登場したのが 構造体 です。
構造体は、
- 1つの変数の中に
- 複数の異なる型のデータを
- ひとまとめにして扱える。
という仕組みでした。
たとえば、次のような構造体です。
typedef struct {
char name[20];
int age;
int score;
} Student;この Student 型の変数は、
- 名前
- 年齢
- 点数
という 関連する情報一式 をまとめて管理できます。
構造体を構成する「メンバ」
構造体の中に入っている、
name、age、score のような要素を メンバ と呼びました。
メンバは、
- 構造体変数名 . メンバ名
という書式でアクセスできます。
Student s;
s.age = 20;
s.score = 85;この書き方によって、
- どの情報を
- どのデータに対して操作しているのか
が、とても分かりやすくなります 😊
構造体を使う基本手順
6章では、構造体を使う流れも整理しました。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① 定義 | 構造体がどんなメンバを持つか決める。 |
| ② 宣言 | 構造体型の変数を作る。 |
| ③ 利用 | メンバに値を入れたり参照したりする。 |
この流れを意識するだけで、
構造体の扱いで迷うことがほとんどなくなります。
typedef による型名の整理
構造体を使い始めると、
毎回 struct を書くのが面倒に感じてきます。
struct Student s;そこで活躍したのが typedef 宣言 でした。
typedef struct {
char name[20];
int age;
int score;
} Student;この書き方を使えば、
Student s;と、スッキリ書けます ✨
typedef は、
- 構造体に限らず
- 既存の型に別名を付けられる
という、とても強力な命令です。
構造体型を扱う際の注意点
構造体は便利ですが、
基本型と同じ感覚で扱ってはいけない という点も学びました。
特に重要なのが、
使える操作・使えない操作の違い です。
構造体に対する操作の可否
6章で学んだ内容を、表で整理します。
| 操作 | 構造体全体 | メンバ単位 |
|---|---|---|
| 表示 printf | × | ○ |
| 計算 + - ++ | × | ○ |
| 比較 == > | × | ○ |
| 代入 = | ○ | ○ |
構造体は、
- 表示
- 計算
- 比較
を 一括では行えません。
その代わり、
- メンバを1つずつ取り出して処理する
という書き方をします。
唯一の例外:構造体の代入(コピー)
構造体に対して唯一許されている一括操作が、
代入(コピー) です。
Student a = {"Aki", 19, 90};
Student b;
b = a;この1行で、
- name
- age
- score
すべてが b にコピーされます。
メンバに文字列配列が含まれていても問題ありません。
構造体の代入は、特別扱い されているからです。
6章で得た一番大きな力
6章を通して得た最大の収穫は、
新しい命令そのものではありません。
それは、
情報を整理しながらプログラムを書く考え方
です 😊
構造体を使えるようになると、
- プログラムが読みやすくなる。
- 修正に強くなる。
- 規模が大きくなっても破綻しにくくなる。
という、実用的な力 が身についていきます。
これで6章は完走です 🎉
次の章では、
- 構造体 × 配列
- 構造体 × ポインタ
- より実践的なデータ管理
へと進んでいきます。
ここまで来たあなたなら、
もう「本格的なC言語の世界」に足を踏み入れていますよ 😊
