【JavaScript入門】ライブラリやフレームワーク

 JavaScript の世界には UI 構築から 3D レンダリング、バイナリ生成まで目的別ライブラリが無数にあります。ここでは「ライブラリとフレームワークの違い」を整理したうえで、代表的なツールを俯瞰し、最後に“選んだパッケージの公式サイトを即オープンできるミニページ”を作ってみます。

1.ライブラリとフレームワークの位置づけ

視点ライブラリフレームワーク
制御の主導権自分のコード が呼び出す枠組み側 が流れを制御
学習コスト小さめ(関数単位)大きめ(規約・DI など)
自由度高い低いが統一感◎

2.ジャンル別・主要ツール早見表

カテゴリ名称タイプ特徴
DOM 操作jQueryL軽量スクリプト追加にまだ強い
UI コンポーネントReactLJSX + 仮想 DOM で高速再描画
SPA フルスタックAngularFTypeScript 前提・DI/Router/CLI 完備
軽量 SPAVue.jsF学習コスト最小・SFC ✧
可視化D3.jsLデータ⇄DOM バインディングで自在表現
可視化 (簡易)Chart.jsL数行で美しいグラフ
WebGL 3Dthree.jsL低レベル API を抽象化
コードエディタAceL高速シンタックスハイライト
2D/ゲーム描画PixiJSLスプライト大量描画に最適
バイナリ生成JSZipLブラウザで ZIP 作成

L = Library / F = Framework
React は“UI ライブラリ”と公式に表明しているため L に分類。

3.サンプル:選択したパッケージの公式サイトを即表示

ファイル名: libs_selector.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>📚 JSライブラリ早見パネル</title>
<style>
 body{font-family:"Segoe UI",sans-serif;background:#f4f9ff;margin:2rem}
 h1 {font-size:1.8rem;text-align:center;margin-bottom:1rem}
 select,button{font-size:1rem;padding:.4rem .8rem;margin:.4rem}
 iframe{width:100%;height:480px;border:1px solid #888;border-radius:6px}
</style>
</head>
<body>
 <h1>📚 JavaScriptライブラリ・フレームワーク一覧</h1>

 <label>ライブラリを選択:
  <select id="sel">
    <option value="https://reactjs.org/">React</option>
    <option value="https://angular.io/">Angular</option>
    <option value="https://vuejs.org/">Vue.js</option>
    <option value="https://jquery.com/">jQuery</option>
    <option value="https://threejs.org/">three.js</option>
  </select>
 </label>
 <button onclick="load()">サイトを表示</button>

 <iframe id="view" title="preview"></iframe>

<script>
function load(){
  const url=document.getElementById('sel').value;
  document.getElementById('view').src=url;
  console.log(`選択したURLは ${url} です`);
}
</script>
</body>
</html>

ブラウザの出力例

使い方

  1. プルダウンでツールを選ぶ
  2. サイトを表示 を押す
  3. 下部 iframe に公式ページが埋め込み表示
  4. コンソールにも日本語メッセージ

このミニツールだけでも「まずドキュメントへ飛ぶ→導入検証する」導線がスムーズになります。

まとめ

  • ライブラリ=呼び出す便利部品/フレームワーク=ライフサイクルを預ける土台 と捉えると選定がラク。
  • React・Angular・Vue の三強は UI 層の選択肢、three.js や D3.js はグラフィック特化、JSZip などはバイナリ生成まで守備範囲。
  • 公式サイトや GitHub README に必ず「最小サンプル」が載っているので、まず動かしフィット感を確かめるのが最短学習ルート。