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【JavaScript入門】配列の処理

配列の処理
JavaScript では、配列(Array)は最も頻繁に使われるデータ構造の1つです。配列の内容を操作するうえでよく使う機能として、「配列の先頭や末尾に要素を追加・削除するメソッド」があります。ここでは、配列に対して要素を追加する push()
・unshift()
、要素を削除する pop()
・shift()
など、基本的なメソッドを紹介します。

1.値の追加と削除の基本
1.1.末尾への追加・削除
array.push(x, y, ...)
: 配列の末尾に要素を追加
・戻り値は 新しい配列の長さarray.pop()
: 末尾の要素を取り除き、その取り除いた要素を返す。
・もし要素が空ならundefined
を返す
1.2.先頭への追加・削除
array.unshift(x, y, ...)
: 配列の先頭に要素を追加
・戻り値は 新しい配列の長さarray.shift()
: 先頭の要素を取り除き、その取り除いた要素を返す。
・もし要素が空ならundefined
を返す
3.サンプルHTMLとJavaScript
以下の例を「myArrayOperations.html」というファイル名で保存し、ブラウザで開いて、開発者ツールのコンソールで動作結果を確認してください。
【myArrayOperations.html】
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>myArrayOperations.html</title>
</head>
<body>
<h1>配列の処理:push, pop, unshift, shift</h1>
<p>ブラウザの開発者ツール(コンソール)を開いて結果をチェックしてください。</p>
<script>
// 1) 配列を作成し、初期状態を表示
const arr = [20, 21, 22];
console.log('初期配列:', arr);
// 2) pushで末尾に追加
arr.push(30, 31, 32);
console.log('push後の配列:', arr);
// 3) unshiftで先頭に追加
arr.unshift(10, 11, 12);
console.log('unshift後の配列:', arr);
// 4) popで末尾の要素を取り除き、取り除いた要素を表示
const removedTail = arr.pop();
console.log('popで削除した要素:', removedTail);
console.log('pop後の配列:', arr);
// 5) shiftで先頭の要素を取り除き、取り除いた要素を表示
const removedHead = arr.shift();
console.log('shiftで削除した要素:', removedHead);
console.log('shift後の配列:', arr);
</script>
</body>
</html>
デバックコンソールの出力
初期配列: (3) [20, 21, 22]
push後の配列: (6) [20, 21, 22, 30, 31, 32]
unshift後の配列: (9) [10, 11, 12, 20, 21, 22, 30, 31, 32]
popで削除した要素: 32
pop後の配列: (8) [10, 11, 12, 20, 21, 22, 30, 31]
shiftで削除した要素: 10
shift後の配列: (7) [11, 12, 20, 21, 22, 30, 31]
まとめ
push()
とpop()
は配列の末尾の追加・削除に使う。unshift()
とshift()
は配列の先頭の追加・削除に使う。- これら4つのメソッドを活用すれば、簡単に配列の要素を操作できる。
- 要素数の多い配列やパフォーマンスが気になる場合、先頭への追加・削除(unshift / shift)はコストが高い可能性があることにも注意(内部で要素の再配置が必要になるため)
配列は JavaScript で最も多用されるデータ構造の1つですので、これらの基本的な操作を理解し、必要に応じて使いこなしていきましょう。