【JavaScript入門】開発環境の準備：Node.jsのインストール

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【JavaScript入門】開発環境の準備：Node.jsのインストール

開発環境の準備：Node.jsのインストール

　Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するための環境であり、Google ChromeのV8エンジンをベースに、ファイル操作やネットワーク通信などの機能を付加した実行プラットフォームです。WebページのJavaScript学習には必ずしも必要ではありませんが、サーバーにファイルを配置する処理や、ローカルでのサーバー動作確認においては重要な役割を果たします。ここでは、Node.jsの基本概念から導入方法、ローカルサーバー構築の流れまで、段階的に解説します。

１．Node.jsの概要と利用目的

1.1. Node.jsとは

　Node.jsは、サーバー上でJavaScriptプログラムを実行するための環境で、Google Chromeで採用されているV8エンジンを活用しています。V8に加え、ファイル操作やネットワーク処理など、サーバーサイドに必要な命令群が追加され、CUI（コマンドライン）の環境でも動作するようになっています。

1.2. Node.jsを利用する理由

　Web開発においては、フロントエンドの動作確認だけでなく、サーバーサイドの処理やAPIの実装が求められる場面も多く存在します。Node.jsを利用することで、ローカル環境で簡単なサーバーを立ち上げ、実際の動作を検証することが可能となります。

２．Node.jsの導入方法と環境構築

2.1. インストールの手順

　Node.jsは、公式サイト（https://nodejs.org/）から各OS向けのインストーラーをダウンロードして導入します。インストール後は、nodeとnpmという2つのプログラムがパソコンに追加されます。
　また、より柔軟なバージョン管理を行いたい場合は、Windows向けのnvm-windows（https://github.com/coreybutler/nvm-windows）などのバージョン管理ツールを利用するのも一案です。

※インストールには、かなりの時間がかかります。インストールが完了するまでPCを放置しておくのも一つの手です。

2.2. インストール後の動作確認

　Node.jsの導入が正しく行われたかを確認するため、以下のコマンドをコマンドプロンプト（Windowsの場合）またはPowerShellで実行します。

node -v  
npm -v

　これらのコマンドにより、それぞれのバージョン番号が表示されれば、環境構築は成功です。もし「node -v」が失敗する場合は、環境変数PathにNode.jsのインストールディレクトリ（通常は C:\Program Files\nodejs\）が正しく追加されているか確認してください。

　また、「npm -v」が失敗する場合は、以下のコマンドを入力することで、実行ポリシーを付与しておきます。

Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope Process

３．ローカルサーバー構築と基本プログラムの実行

3.1. プロジェクトの初期化とセットアップ

　ローカルサーバーとしてNode.jsを利用するため、まずはプロジェクト用のフォルダを作成し、そのフォルダに移動します。

cd C:\Users\joeac\Desktop\node-js

その中で以下のコマンドを実行して初期設定ファイル（package.json）を作成します。

npm init -y

作成される「package.json」の内容

{
  "name": "js",
  "version": "1.0.0",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
  "description": ""
}

次に、サーバー構築に必要なモジュールとして、Expressフレームワークをインストールします。

npm install express

　これにより、依存関係を管理するための「node_modules」フォルダや「package-lock.json」も生成されます。

3.2. サンプルサーバープログラムの作成と実行

　プロジェクトのエントリーポイントとなる「index.js」ファイルを作成し、以下のような基本的なExpressアプリケーションを書きます。

作成する「index.js」の内容

// Expressモジュールの読み込みとアプリケーションの初期化
const express = require('express');
const app = express();

// ルートへのアクセスで「Hello World」を返す
app.get('/', function (req, res) {
  res.send('Hello World');
});

// ポート3000でサーバーの起動
app.listen(3000, function(){
  console.log('Server is running on http://localhost:3000');
});

その後、CUI環境でプロジェクトのディレクトリに移動し、以下のコマンドでサーバーを起動します。

node .

　ブラウザで「http://localhost:3000」にアクセスし、「Hello World」と表示されれば、ローカルサーバーが正常に動作していることが確認できます。

Ctrl + C でローカルサーバーを終了させることができます。

以下の表は、Node.js導入と基本操作における主要なコマンドとその説明をまとめたものです。

まとめ

　Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するための強力な環境です。公式サイトからインストーラーを利用して簡単に導入でき、基本的なコマンドで動作確認が可能です。さらに、Expressなどのモジュールを活用することで、ローカルサーバーの構築やWebアプリケーションの開発が容易になります。これらの準備を通じて、Node.jsを使った本格的なサーバーサイド開発への第一歩を踏み出してください。