【JavaScript入門】開発環境の準備:Visual Studio Code

 Visual Studio Code(VSCode)は、JavaScriptをはじめとするプログラミング言語のコーディングを効率化するための高機能エディターです。Microsoftが開発したこのツールは、無料で利用できる上、直感的な操作性と豊富な拡張機能により、初心者からプロフェッショナルまで幅広い開発者に支持されています。ここでは、VSCodeの導入方法や主な機能、さらにはカスタマイズや日本語化のオプションについて、段階的に解説していきます。

1.Visual Studio Codeの概要と導入方法

1.1.Visual Studio Codeの基本情報

 Visual Studio Codeは、プログラミング専用に設計されたエディターで、HTMLやJavaScriptのソースコードを効率的に記述するための多彩な機能を備えています。

  • Microsoftが開発しており、無料で利用可能
  • 「VSCode」と略称され、Windows、Mac、Linuxなど複数のOSに対応
  • コードのシンタックスハイライトや自動補完機能を標準搭載し、効率的なコーディングをサポート

1.2.Visual Studio Codeのインストール方法

VSCodeの導入は非常にシンプルです。以下の方法で公式サイトからダウンロードし、インストールを行ってください。

  • 公式サイトから入手
    https://code.visualstudio.com/
  • Google検索で「VSCode」と入力
    表示された公式ページからダウンロードする

 ダウンロード後、インストーラーの指示に従ってセットアップを進めます。JavaScriptのコーディングはVSCodeで行い、実行やデバッグはGoogle Chromeなどのブラウザで行うのが一般的です。

詳しいインストール手順は、こちらを参考にしてください。

【Python入門】開発環境:Visual Studio Codeのインストール

このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。 【Python入門】開発環境:Visual Studio Codeのインストール 開発環境:Visual Studi…

2.Visual Studio Codeの主な機能と利点

2.1.コード編集支援機能

 VSCodeは、従来のメモ帳のようなエディターに比べ、プログラムを書く上で多くの支援機能を提供します。
以下の表は、VSCodeが備える代表的な機能とその利点をまとめたものです。

機能説明
シンタックスハイライトHTMLやJavaScriptなどのコードが、言語ごとに色分けされ視認性が向上します。
コード補完入力中に候補が自動表示され、タイピングミスの削減と開発速度の向上を実現します。
マルチタブ管理複数のファイルをタブ形式で開き、同時に編集できるため、効率的な作業が可能です。

2.2.拡張機能の活用

 VSCodeのもう一つの大きな強みは、豊富な拡張機能です。これにより、必要な機能を自由に追加でき、エディターの機能を自分好みに拡張できます。

  • 各種言語パック、テーマ、デバッガー、Git連携など、多数の拡張がMarketplaceにて提供されています。
  • 拡張機能は日々更新され、最新の開発ニーズに合わせて進化し続けています。

3.Visual Studio Codeのカスタマイズと日本語化

3.1.基本設定の調整

VSCodeは、ユーザーが自由に環境をカスタマイズできる柔軟性も魅力のひとつです。

  • 設定画面:Ctrl +「 , 」でアクセスでき、エディターのフォントサイズやテーマ、各種挙動を調整可能です。
  • 画面分割やタブ管理:複数ファイルの同時編集や、ファイルツリーの表示など、効率的な作業をサポートする機能が充実しています。

3.2.Visual Studio Codeの日本語化

 VS Codeは初期状態ではメニューやその他の表示が英語になっています。日本語表示に切り替えるため、以下の手順で「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。

1. VS Codeを起動し、サイドバーの「Extensions」(拡張機能)アイコンをクリックします。

2. 検索窓の①に「japanese」と入力して検索します。

 表示された拡張機能一覧から②の「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を見つけてクリックします。

3. 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」という拡張機能が表示されるので、「Install」ボタンをクリックします。

4. インストール完了後、VS Codeを再起動すると、インターフェースが日本語表示に切り替わります。

 初期状態ではVSCodeは英語表記ですが、日本語化することで、初心者にも使いやすくなります。ただし、英語のまま利用することで、より多くの情報源にアクセスできるメリットもあります。

まとめ

 Visual Studio Codeは、JavaScript開発において高い生産性と柔軟性を提供するエディターです。公式サイトから簡単に導入でき、シンタックスハイライトやコード補完、豊富な拡張機能など、プログラミングを支援する多くの機能が備わっています。また、設定のカスタマイズや日本語化にも対応しており、自分の開発スタイルに合わせた環境を整えることが可能です。これらの機能を活用して、快適な開発環境を構築してください。