
【Python入門】15章で学ぶ内容
前章(14章)ではスクレイピングの基礎を学び、Webから情報を自動的に収集する仕組みを構築できるようになりました。多くのWebサイトから定期的にデータを取得し、それを分析や可視化に活用する流れを体験していただいたかと思います。スクレイピングの習得は、AIやデータ分析のための学習データ収集にも非常に役立ちます。ぜひ実際に天気情報や株価などのリアルタイムデータを取り扱い、各種の自動処理へと発展させてみてください。
学習者の皆さんも、ここまでの学びで着実にスキルを身につけているはずです。これまで扱ったWebデータの取得、目的の情報抽出、定期実行といった技術を使えば、手動作業では到底実現できない大量データの活用が実現できます。引き続き、応用力を磨いていきましょう。

15章で学ぶ内容
15章では、データベースとWebプログラミングに踏み込み、次の2点を中心に学習します。
- データベースの操作
・WebアプリケーションやAIシステムで扱う大量データを効率よく保存・検索するには、データベースの活用が不可欠です。
・Pythonからデータベースへ接続し、レコードの追加・削除・更新・検索などの基本操作を学び、取得したスクレイピング結果などを管理する方法を理解します。 - Webアプリケーションの作成
・Pythonはサーバサイドプログラミングでも広く使われており、代表的なフレームワーク(FlaskやDjangoなど)を用いて簡単にWebアプリを構築可能です。
・15章では、基本的なWebプログラミングの仕組みを解説し、サンプルアプリケーションを通じて、HTMLフォームの扱いやルーティングなどの基礎を身に付けます。
こうした技術を組み合わせることで、Web上で収集したデータをデータベースに蓄積し、それをブラウザ経由で表示・操作する仕組みを作ることが可能になります。SNSやECサイト、ブログなど、多種多様なWebサービスの基盤を支える要となる分野です。
15章の学習内容まとめ
- データベースの操作
・PythonからSQLを実行し、レコードを管理する方法
・データベースの基本概念(テーブル、スキーマ、トランザクションなど) - Webアプリケーションの作成
・Webサーバとブラウザの通信仕組み(HTTP、RESTなど)
・簡単なフレームワーク例や基礎的なルーティング設定、HTMLテンプレートの活用
さあ、15章へ進みましょう。これまでに得たスクレイピングなどのスキルと組み合わせることで、データ収集からWeb上での閲覧・管理までを一貫して行うシステムを作成できるようになります。データベースとWebプログラミングの知識を手に入れ、さらに実践的なアプリケーション開発へ踏み出していきましょう。