
【Python入門】12章で学ぶ内容
11章では、プログラムと外部データとの連携を実現するために、さまざまなファイル操作の技術と、コマンドライン引数の取得方法を学びました。これらの技術は、日常的な業務の自動化や大規模なデータ処理の基盤となる重要なスキルです。ここまでの学習内容を、以下の表を通じて振り返り、皆さんの努力を称えるとともに、さらなる一歩を踏み出す勇気を持っていただきたいと思います。

1.テキストファイルの読み書き
テキストファイルは、データの保存や読み込みにおいて基本となる形式です。
操作内容 | 説明 |
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ファイルのオープン | open() 関数で読み込み("r")や書き込み("w")モードでファイルを開く。 |
ファイルの読み込み | read() , readline() , readlines() を使い、ファイル内容を取得する。 |
ファイルの書き込み | write() , writelines() を使い、テキストデータをファイルに書き込む。 |
2.CSVファイルの読み書き
CSV形式は、表形式のデータ管理に適したフォーマットです。
操作内容 | 説明 |
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CSVの読み込み | csv.reader を使って、ファイルから行ごとにデータを取得する。 |
CSVの書き込み | csv.writer を利用して、リスト形式のデータをCSVファイルに書き込む。 |
3.JSONファイルの出力と入力
JSONは、データ交換や設定情報の保存に利用され、Pythonの辞書型と密接に連携します。
操作内容 | 説明 |
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JSONファイルへの出力 | json.dump() でPythonオブジェクトをJSON形式のファイルに書き出す。 |
JSONファイルからの入力 | json.load() を使い、JSONファイルの内容をPythonオブジェクトとして読み込む。 |
4.画像ファイルの入力(Pillowライブラリ)
画像ファイルは、Pillowライブラリを利用して読み込み、表示や加工が可能です。
操作内容 | 説明 |
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画像の読み込み | Pillowの Image.open() を利用し、画像ファイルを読み込み画像オブジェクトを生成する。 |
5.ファイルに関連する操作
ファイルのコピー、名前変更、削除など、ファイルシステム上の管理操作も学びました。
操作内容 | 説明 |
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ファイルのコピー | shutil.copy() を使い、ファイルを別の場所へコピーする。 |
名前の変更 | os.rename() を利用して、ファイル名を変更する。 |
ファイルの削除 | os.remove() を使用して、不要なファイルを削除する。 |
6.コマンドライン引数の取得
プログラムの柔軟性を高めるために、実行時に外部からパラメータを受け取る方法を学びました。
操作内容 | 説明 |
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引数の取得 | sys.argv を用い、スクリプトに渡された引数のリストを取得する。 |
これまでの学習で、ファイル操作や引数の取得といった基本技術を着実に身に付けてきた皆さんは、今後より複雑な処理にも自信を持って取り組むことができるはずです。これらのスキルは、プログラムが実際の業務でデータと連携する際に非常に役立ちます。
さらに、次の12章では「Pythonによる仕事の自動化」に挑戦します。
普段は手作業で行っている業務を、Pythonのプログラムで自動化することで、作業効率が大幅に向上します。たとえば、以下のような業務が自動化の対象となります。
学習内容 | 説明 |
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Excelファイルの操作 | Excelファイルの読み書きやデータ処理を自動化し、日々の作業を効率化する。 |
システム情報の監視 | システムの状態を監視し、必要な情報を自動的に収集・解析する。 |
メールの送信 | 定期的なレポート送信や通知メールの自動送信など、メール関連の業務を自動化する。 |
これから、12章で実際に業務の自動化に向けたプログラム作成に挑戦し、日々の作業がいかに効率的に進むかを体感してください。皆さんの努力と学びが、より高度な自動化技術への大きな一歩となることを期待しています。さあ、12章の学びへ進み、Pythonで仕事を自動化する世界を体験しましょう!