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【Python入門】開発環境:Visual Studio Codeのインストール

開発環境:Visual Studio Codeのインストール
ここでは、Visual Studio Code(以下、VS Code)を使ったPythonの開発環境の構築手順とその特徴について、順を追ってわかりやすく解説していきます。VS Codeは、軽量ながら多言語対応の統合開発環境(IDE)として、プログラム補完やデバッグ、コード実行など、さまざまな便利機能が搭載されています。Python開発においても、補完機能やライブラリのヘッダー表示などの支援機能により、効率的なコーディングが可能となります。

1.Visual Studio Codeの概要とメリット
VS Codeは、Microsoftが提供する無償の統合開発環境で、Windows、macOS、Linuxの各OSに対応しています。以下の表に、VS Codeの主な特徴とメリットをまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
多言語対応 | Pythonを含む数多くのプログラミング言語に対応。習得すれば他の言語開発にも活用可能。 |
補完・支援機能 | インテリセンス(自動補完機能)や、ライブラリのヘッダー表示、エラーチェックなどで開発を支援。 |
コンソールの統合 | テキストエディタとターミナルが同じウィンドウ内で利用可能なため、コード入力と実行結果の確認が容易。 |
拡張機能(Extensions)が充実 | 自分の用途に合わせた拡張機能を追加でき、カスタマイズ性が非常に高い。 |
2.VS Codeの入手とインストール準備
VS Codeのインストーラは、公式Webサイト(URL:https://code.visualstudio.com/)からダウンロードできます。ここでは、Windows向けの手順を例に解説しますが、macOSやLinuxでも同様の手順でインストールが可能です。なお、Pythonの処理系(CPython、Anaconda、Minicondaなど)はあらかじめインストールしておく必要があります。
図:Visual Studio CodeのWebサイト
URL:https://code.visualstudio.com/

3.VS Codeのダウンロードとインストール手順
3.1. 公式サイトの「Download」ページ(https://code.visualstudio.com/download)にアクセスし、Windows用の「VS Code」をダウンロードします。
図:公式サイトの「Download」ページ
URL:https://code.visualstudio.com/download

3.2. ダウンロードされたインストーラー(例:VSCodeUserSetup-x64-1.96.2.exe)をダブルクリックして実行します。

3.3. セットアップウィザードが表示されたら、「同意する」を選択し、「次へ」をクリックします。

3.4. インストール先フォルダを選択し、再度「次へ」をクリックします。

3.5. 「スタートメニューフォルダーの指定」画面でも「次へ」をクリックし、追加のタスク(例:デスクトップ上にアイコンを作成する、PATHへの追加など)の選択画面で必要な項目にチェックを入れて「次へ」をクリックします。


3.6. インストール準備が完了したら、「インストール」ボタンをクリックし、インストールを開始します。


3.7. インストールが完了すると、「Visual Studio Code セットアップウィザードの完了」画面が表示され、「完了」をクリックすると、VS Codeが起動します。


4.VS Codeを利用したPython開発環境の活用
VS Codeのインストール後は、拡張機能を利用してPython開発環境を整えることができます。例えば、「Python」拡張機能をインストールすることで、コード補完、Linting(構文エラーはないか)、デバッグ機能などが利用可能になります。
また、VS Codeの統合ターミナルを用いれば、Pythonのスクリプト実行や仮想環境の操作をエディタ内で完結させることができ、スムーズな開発作業が実現します。
まとめ
Visual Studio Codeは、多言語対応で豊富な補完機能や拡張性を持つ統合開発環境として、Python開発においても非常に強力なツールです。公式サイトから簡単にダウンロード・インストールでき、セットアップウィザードに沿った手順で環境を構築すれば、すぐに利用を開始できます。VS Codeを活用することで、効率的かつ快適なPythonプログラミングが実現できるため、初心者から上級者まで幅広く推奨される開発環境と言えるでしょう。