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【Python入門】ターミナルでPythonを実行する

ターミナルでPythonを実行する
ここでは、ターミナルでPythonを実行する方法と、その基本的な使い方について、順を追って分かりやすく解説していきます。Pythonインタプリタを対話モードで起動し、簡単なプログラムを実行しながら、インタプリタの操作方法や終了方法などを確認していきます。

1.Pythonインタプリタの対話モードの概要
Pythonインタプリタは、Pythonがインストールされると自動的に利用可能になる環境で、対話モード(インタラクティブモード)で起動することにより、1行~数行のコードを入力して実行結果を即座に確認できます。以下は、対話モードの特徴と基本的な操作方法をまとめた表です。
特徴 | 説明 |
---|---|
起動方法 | コマンドプロンプト、ターミナル、Anacondaプロンプトなどで「python」と入力して起動する。 |
プロンプト表示 | 正しく起動すると、バージョン情報とともに「>>>」が表示され、コード入力待ち状態になる。 |
行の続きを示すプロンプト | 入力した行が完結していない場合は、「...」と表示され、コードの続きを入力できる状態となる。 |
終了方法 | Windowsでは Ctrl + Z(Enter キーで確定)、macOS/Linuxでは Ctrl + D、または「quit()」コマンドで終了。 |
2.対話モードの基本操作と実行例
対話モードでは、簡単な式を入力するだけで計算結果がすぐに表示されます。たとえば、以下の例では、単純な計算やprint関数を使った出力を実行しています。
2.1. ターミナルで「python」を入力して、対話モードを起動すると、Pythonのバージョン情報と「>>>」が表示されます。
PS C:\Users\owner> python
Python 3.13.1 (tags/v3.13.1:0671451, Dec 3 2024, 19:06:28) [MSC v.1942 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
2.2. 次に、以下のように計算式やprint関数を入力します。
単純な式の実行例
>>> 1+2+3
6
>>>
print関数を使った実行例
>>> print(1+2+3)
6
>>>
この場合、print(1+2+3)
は計算結果の「6」をコンソールに表示し、再びプロンプト「>>>」に戻ります。
3.入力ミスとエラー、続き入力の扱い方
対話モードでは、括弧などが不足していてプログラムが完結していない場合、二次プロンプト「...」が表示され、入力の続きを待ちます。また、途中で入力を中断する方法も用意されています。
続き入力の場合
例として、意図的に閉じ括弧を抜いて実行した場合、
>>> print(1+2+3
... )
6
>>>
と入力すると、最後の「)」を入力するまで実行されず、正しく入力完了後に計算結果が表示されます。
入力中断の方法
例えば、再び未完了の入力状態になった場合、Ctrl + C を押すことで中断し、KeyboardInterruptを表示して一次プロンプトに戻れます。
>>> print(1+2+3
... ←Ctrl+Cを入力
KeyboardInterrupt
>>>
4.インタプリタの終了方法と注意点
対話モードから抜ける方法は複数あります。Windowsでは、Ctrl + Z を入力してEnter キーを押すか、または「quit()」を入力することで終了できます。macOSやLinuxでは、Ctrl + D を使います。また、インタプリタ上では、print関数なしで単に式だけを入力すると、自動的にその計算結果が表示されるため、簡易な動作確認が可能です。
まとめ
ターミナルでPythonインタプリタを対話モードで実行することは、言語の基本を学ぶためや、簡単なコードのテスト、機能確認に非常に便利です。対話モードでは、1行または数行のコードを即座に実行し、その結果を確認できるため、プログラミングの理解を深めるのに役立ちます。入力ミスの場合には二次プロンプト「...」で続き入力が求められるほか、Ctrl + C を使って中断する方法も習得しておくと、柔軟に対応することができます。以上の基本操作をしっかり理解して、Pythonのインタラクティブな環境を上手に活用しましょう。