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【Python入門】JupyterLabでPythonを実行する②

JupyterLabでPythonを実行する②

 ここでは、JupyterLab上で作成したノートブックのプログラムを保存する方法や、便利なキーボードショートカットの使い方について、順を追って分かりやすく解説していきます。ノートブックは、作業の保存や再開が可能なため、プログラムの開発や実験を進める上で非常に重要な役割を果たします。

1.ノートブックに名前を付けて保存する

 JupyterLabで作成したノートブックは、初期状態では「Untitled.ipynb」として表示されます。これを分かりやすい名前に変更することで、後で探しやすくなり、作業内容を管理しやすくなります。

1.1. 「File Browser」でノートブックの名前部分(例:「Untitled.ipynb」)を右クリックし、「Rename」を選択します。

2.2. 表示された入力欄に、たとえば「sample.ipynb」などの名前を入力し、確定します。

2.ノートブックの保存方法

 ノートブックは編集後すぐに保存することで、作業内容のバックアップが取れます。保存方法は以下の2つがあります。

2.1. 画面左上またはツールバーにあるディスク(フロッピーディスク)のアイコンをクリックする。

2.2. キーボードの Ctrl+S キーを押す。

 なお、JupyterLabは自動保存機能も備えているため、一定時間ごとに自動で保存される場合もあります。

 保存が完了すると、①の「File Browser」上に設定した名前のノートブック(例:②「sample.ipynb」)が確認でき、次回はこのファイルをダブルクリックすることで作業を再開できます。

3.便利なキーボードショートカットの活用

ショートカットの一覧

 JupyterLabでは、頻繁に利用する操作をキーボードショートカットで行うと作業効率が向上します。以下の表は、覚えておくと便利なショートカットの一覧です。

 このショートカットの一覧は、JupyterLabの「Help(ヘルプ)」メニューの「Show Keyboard Shortcuts…(キーボードショートカット)」から、キー操作の一覧(英語)を見ることもできます。

覚えておくと便利な操作

キー機能
Enter編集モードにする(セルの内容を編集できる)
Tab入力補完(関数名などの自動補完、候補の表示)
Escコマンドモードにする(セル操作など、編集以外のコマンド実行時に使用)
↑ または K上のセルに移動
↓ または J下のセルに移動
A現在のセルの上に新しいセルを作成
B現在のセルの下に新しいセルを作成
Z元に戻す(アンドゥ)
Xセルを切り取り(カット)
Cセルをコピー
V現在のセルの下に貼り付け(ペースト)
Shift + V現在のセルの上に貼り付け(ペースト)

4.JupyterLabの利便性と活用のポイント

 JupyterLabは、一度実行したプログラムのコードを修正して再度実行するなど、対話型の作業が容易に行える環境です。

  • ノートブックに記述したコードは、セル単位で実行・修正が可能なため、対話モードでは扱いづらい長いプログラムも扱いやすくなります。
  • キーボードショートカットを活用することで、作業効率が大幅に向上し、複数のセルを素早く操作できるようになります。
  • 自動保存機能と名前を付けたファイル管理により、作業内容の安全な保管と再開が可能となります。

まとめ

 JupyterLabでのプログラム保存は、作成したノートブックに適切な名前を付け、ディスクアイコンや Ctrl+S で手動保存することで管理できます。また、便利なキーボードショートカットを覚えておくと、セルの操作や保存などが迅速に行え、プログラミング作業がよりスムーズに進みます。これらの基本操作を習得することで、JupyterLabを使った効率的な開発環境が実現され、次回以降も快適に作業を進めることができるでしょう。