【Python入門】3章で学ぶ内容

 Pythonのプログラミングに欠かせないデータ型、変数、数値計算、文字列の扱いを中心に学びます。これらは一見シンプルに見えますが、Pythonがどのように内部でデータを管理し、処理をしているのかを理解するうえで非常に重要な知識です。しっかりと仕組みをつかんでおくことで、より高度な文法やテクニックを学ぶ際にもスムーズに理解を深められます。

次の表に、3章で取り上げる主要な内容とそのポイントをまとめます。

項目内容の概要例(別のプログラム例)
Pythonの基本的なデータ型整数、浮動小数点数、文字列、リスト、辞書など、Pythonで使う主なデータ型について学びます。例:整数の演算や文字列連結の基本的な操作
変数の概念と使い方変数は値を保持するための名前付きメモリ領域です。変数の定義・代入の方法、命名規則、スコープについて解説します。例:温度変換プログラム(摂氏を華氏に変換するなど)
数値を使った計算四則演算、べき乗、割り算、剰余演算など、数値を用いて計算する基本的な操作を学び、計算式の評価順序(演算子優先順位)にも言及します。例:円の面積を計算するプログラム(radius と π を使って計算)
文字列の扱い方文字列の連結、分割、フォーマット、特殊文字のエスケープなど、文字列を操作する基本的な方法と注意点を学びます。例:ユーザから入力を受け取り、挨拶文を生成するプログラム

1.Pythonの基本的なデータ型

 Pythonには、整数や浮動小数点数、真偽値、文字列などの多様な基本型があります。たとえば整数であれば 5、浮動小数点数であれば 3.14 といった数値を、プログラム内でどのように扱い、計算に使うかを解説します。

2.変数の概念と使い方

 変数とは、データを一時的に保存しておく「ラベル」のようなものです。ここでは、「変数を定義する方法」「変数に値を代入するタイミング」「どのような変数名が使えるのか」といった基礎知識を紹介します。

3.数値を使った計算

 数値型を使えば、四則演算や余りの計算、べき乗など、多彩な演算が可能です。たとえば以下のように、割り算やべき乗を利用して結果を出力できます。

x = 10
y = 3
print(x / y)      # 割り算(3.3333...)
print(x ** y)     # xのy乗(1000)

これらの計算を正しく扱うための注意点や、Python独自の数値型について詳しく見ていきます。

4.文字列の扱い方

 文字列は、ユーザーへのメッセージ表示やファイルの読み書きなど、多岐にわたって活用されます。"Hello"'World' といった文字列を結合したり、部分的に取り出したり、置き換えたりといった操作を行う方法を学びます。

message = "Hello"
message += ", World!"  # 文字列を結合
print(message)

 このような操作を通じて、実用的な文字列処理をスムーズに行うスキルを身につけられるようになるでしょう。

3章の展望

 この3章では、これらの基本文法だけでなく、文法の背後にある仕組みや考え方にも触れていきます。たとえば、変数がどのようにメモリ上に値を保持し、数値計算の際にどのような順序で演算子が評価されるか、また、文字列操作の際にフォーマットメソッドがどのように利用できるかなど、実践的な観点から詳しく解説していく予定です。

まとめ

3章では、以下の内容を順次解説していきます。

学ぶ内容主なポイント
Pythonの基本的なデータ型数値、文字列、リストなど主要なデータ型の特徴と使い方を理解する。
変数の概念と使い方変数の定義、命名規則、スコープなど、値の管理方法を学ぶ。
数値を使った計算演算子の優先順位や基本四則演算、特殊な演算(べき乗、剰余)などの実用例。
文字列の扱い方連結、分割、フォーマット、エスケープシーケンスなど、文字列操作の基本技術。

 以上が3章で扱う基本文法の概要です。続くコンテンツでは、まずPythonが提供する「基本的なデータ型」について詳しく解説し、そこから変数や数値、文字列へと話を広げていきます。これらの知識をしっかりと身につけることで、Pythonプログラムの動きを深く理解し、自信をもってコードを書く第一歩を踏み出せるはずです。