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【Python入門】print関数で表示してみよう

print関数で表示してみよう
ここからは、Pythonの基本となる「print」関数について、その使い方や挙動を順を追って解説します。Pythonの「print」関数は、式の計算結果や文字列など、あらゆる値をコンソールに表示するための非常に便利な機能です。以下では、基本的な使い方から応用例まで、具体的なコード例と実行結果を交えて説明していきます。

プログラムのダウンロード
「ダウンロード」から、JupyterLab で実行できるサンプルプログラムがダウンロードできます。ファイルは、ESET Endpoint Securityでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードとプログラムの実行は自己責任でお願いいたします。
1.print関数の基本的な使い方
最も基本的な使い方として、print関数には表示したい式や値を1つだけ渡す方法があります。
- たとえば、
print('Hello, Python!')
と書くと、文字列がそのまま画面に表示されます。 - 同様に、
print(10 + 3)
とすると、数値の計算結果(ここでは 13)が表示されます。
以下の表に基本例を示します。
コード | 説明 | 実行結果 |
---|---|---|
print('Hello, Python!') | 文字列をそのまま表示 | Hello, Python! |
print(10 + 3) | 計算結果(10+3)が表示 | 13 |
サンプルプログラム
print('Hello, Python!')
print(10 + 3)
実行結果
Hello, Python!
13
2.複数の引数を渡して表示する
print関数では、カンマで区切って複数の引数を渡すことができ、それぞれの値が空白で区切られて一度に表示されます。
たとえば、
print('number:', 10, 'plus', 3, 'equals', 10+3)
とすると、異なる型のデータ(文字列と数値)が連結され、見やすい形で表示されます。結果は次のようになります。
コード | 説明 | 実行結果 |
---|---|---|
print('number:', 10, 'plus', 3, 'equals', 10+3) | 異なる型の値を空白で区切って表示 | number: 10 plus 3 equals 13 |
サンプルプログラム
print('number:', 10, 'plus', 3, 'equals', 10+3)
実行結果
number: 10 plus 3 equals 13
3.改行だけを出力する方法
print関数は引数なしで呼び出すことも可能で、その場合は改行のみが出力されます。これを利用して、間に空行を入れたり、レイアウトを整えることができます。
たとえば、
print('Apple')
print()
print('Banana')
とすると、「Apple」と「Banana」の間に空行が挿入され、次のように表示されます。
コード | 説明 | 実行結果 |
---|---|---|
print('Apple') print() print('Banana') | 真ん中に改行(空行)を挟んで表示する。 | Apple Banana |
サンプルプログラム
print('Apple')
print()
print('Banana')
実行結果
Apple
Banana
4.改行の抑制と繰り返し表示
実行毎に改行
print関数はデフォルトで実行毎に改行しますが、必要に応じて改行せずに連続して表示することも可能です(この操作はここでは言及しませんが、オプションend
引数で制御できることも覚えておきましょう)。ここでは、for文を使って0から9までの数値を改行しながら表示する例を見てみます。
for i in range(10):
print(i)
このコードは、0から9までの各数値を1行ずつ表示します。実行結果は次のとおりです。
サンプルプログラム
for i in range(10):
print(i)
実行結果
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
式をそのまま入力
また、Pythonでは、print関数をわざわざ使わなくとも、式をそのまま入力することで自動的に計算結果が表示されるという特性もあります。例えば、
1+2+3
と入力してEnterキーを押すと、その結果の「6」が表示されるため、シンプルな計算結果の確認にも活用できます。
サンプルプログラム
1+2+3
実行結果
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
まとめ
以上のように、Pythonのprint関数は、基本的な文字列の表示、数式の計算結果の表示、複数の引数をまとめて表示する方法、そして改行の活用など、さまざまな用途に対応しています。JupyterLabなどの対話型環境で実際にコードを入力して実行し、表示結果を確認しながら学ぶことで、print関数の使い方に慣れ、Pythonプログラミングの基礎を確実に身につけることができます。次のコンテンツでは、さらに発展的なPrint関数の使い方について解説していきます。