C++入門

「C++入門」は、これからC++を学びたい方に向けて、プログラミングの基本からオブジェクト指向、テンプレート、STLまでをやさしく学べる入門教材です。最初にC言語の基本文法を確認しながら、変数、条件分岐、繰り返し、配列、関数といったプログラム作成に欠かせない考え方を身につけていきます。そのうえで、C++ならではの文字列の扱い、名前空間、ポインタ、クラス、インスタンスなどを順番に学ぶため、初めての方でも無理なく理解を深められます。

後半では、コンストラクタやデストラクタ、new・deleteによるメモリ管理、静的メンバ、継承、ポリモーフィズム、仮想関数など、C++らしい重要な仕組みを丁寧に扱います。さらに、テンプレートやSTLを使ったデータ管理、参照渡し、演算子のオーバーロードなど、実践で役立つ知識にも触れていきます。各章には練習問題が用意されているため、読んで終わりではなく、自分の手を動かしながら理解を確認できます。個人学習でC++の基礎をしっかり固めたい方にぴったりの一冊です。

1章 プログラミングの第一歩

1章では、プログラミングを始める前に知っておきたい基本的な考え方と、C言語の基礎文法を学びます。C++を理解するうえで土台となるC言語の仕組みを確認しながら、簡単なプログラムの実行、演算と変数、条件分岐、繰り返し処理、配列、関数などを順番に身につけていきます。はじめてプログラミングに触れる方でも、基本の流れをつかみやすい内容です。練習問題を通して、学んだ文法を実際に使いながら確認できるので、次の章へ進むための準備をしっかり整えられます。

01 C++を学ぼう02 C++を学ぶ前の基礎知識
03 Visual StudioでC++を始めよう04 プロジェクト作成から実行まで
05 Visual StudioでC言語の文字化けを直す方法06 C言語プログラムの仕組み
07 C言語の変数と計算08 繰り返しとfor文
09 while文による繰り返し処理10 配列で複数の値を扱う
11 プロトタイプ宣言と関数12 1章の練習問題

2章 C++文法とポインタの基本

2章では、C++の基本文法とポインタについて学びます。C++でのHello Worldを通してプログラムの書き方を確認し、文字列の扱いや名前空間など、C言語とは少し異なるC++ならではの書き方に慣れていきます。また、変数のアドレスやポインタの考え方も取り上げ、メモリを意識したプログラミングの基礎を学びます。ポインタは最初は難しく感じやすい分野ですが、C++を理解するうえでとても大切です。練習問題に取り組みながら、文法とメモリの関係を少しずつ身につけていきます。

13 C++の最初のプログラム14 C++の入力と出力
15 C++の文字列16 文字列を簡単に扱うstring
17 C++の名前空間18 C++の名前空間の使い方
19 C++とC言語の違い20 ローカル変数とスコープ
21 2章を例題で確認する22 変数のアドレスとポインタ
23 ポインタ渡しの基本24 2章の練習問題

3章 クラスで学ぶオブジェクト指向

3章では、C++の大きな特徴であるクラスとオブジェクト指向について学びます。オブジェクト指向の考え方を理解し、クラスから複数のインスタンスを作成する流れを確認します。また、アクセス指定子を使ってデータや機能の公開範囲を管理する方法や、カプセル化によって安全で扱いやすいプログラムを作る考え方も学びます。C++らしいプログラム設計の第一歩となる章です。練習問題を通して、クラスの基本構造やインスタンスの使い方を実際に確認しながら理解を深められます。

25 C++とオブジェクト指向26 クラス内のメンバ利用
27 C++のファイル分割28 3章を例題で確認する
29 複数のインスタンス30 publicとprivate
31 カプセル化とアクセス関数32 3章の練習問題

4章 コンストラクタと静的メンバ

4章では、クラスをより便利に使うためのコンストラクタ、デストラクタ、静的メンバについて学びます。オブジェクトを作成するときに自動で呼び出されるコンストラクタや、終了時に処理を行うデストラクタの役割を理解し、new演算子とdelete演算子による動的なメモリ管理にも触れます。また、インスタンスごとに持つメンバと、クラス全体で共有する静的メンバの違いも確認します。メモリークのような注意点も学べるため、より安全なC++プログラムを書くための基礎力を養えます。

33 コンストラクタとデストラクタ34 4章を例題で確認する
35 new演算子とdelete演算子36 newとdeleteの基本型への利用
37 配列メモリの生成と解放38 静的メンバとインスタンスメンバ
39 静的メンバの利用40 C++のメモリリーク
41 4章の練習問題

5章 継承とポリモーフィズム

5章では、オブジェクト指向プログラミングの重要な考え方である継承とポリモーフィズムを学びます。継承を使うことで、既存のクラスの性質を引き継ぎながら新しいクラスを作成でき、プログラムの再利用性を高めることができます。また、ポリモーフィズムによって、同じ操作でもオブジェクトの種類に応じて異なる動作をさせる考え方を理解します。virtual修飾子や仮想関数も取り上げ、柔軟な設計に役立つC++の仕組みを学びます。練習問題で、設計の幅を広げる考え方を確認できます。

42 継承とポリモーフィズム43 protectedメンバ
44 多重継承とポリモーフィズム45 コンストラクタのオーバーロード
46 C++のオーバーライド47 virtual修飾子と仮想関数
48 抽象クラスと純粋仮想関数49 仮想デストラクタ
50 5章の練習問題

6章 テンプレートとSTLの活用

6章では、C++の便利な機能であるテンプレートとSTLについて学びます。テンプレートを使うことで、データ型に依存しない汎用的な関数やクラスを作成でき、より効率的で再利用しやすいプログラムを書くことができます。また、STLによるデータ管理では、連想配列、集合、スタック、キューなど、実用的なデータ構造の使い方を確認します。自分で複雑な仕組みを一から作らなくても、C++に用意された便利な部品を活用できるようになる章です。練習問題で使い方を確認しながら学べます。

51 同じ処理をまとめるテンプレート52 クラステンプレート
53 STLによるデータ管理54 listとイテレータ
55 vectorクラスとlistクラスの違い56 6章を例題で確認する①
57 連想配列とmap58 重複をなくすset
59 スタックとキュー60 6章を例題で確認する②
61 6章の練習問題

7章 C++の実践的な重要知識

7章では、C++をさらに深く使いこなすために覚えておきたい重要な知識を学びます。引数の参照渡し、クラスの相互参照、stringクラスの応用、インターフェース、演算子のオーバーロードなど、実際のプログラム作成で役立つ内容を幅広く扱います。これまでに学んだ基礎を土台に、より読みやすく、扱いやすいプログラムを書くための考え方を身につけていきます。C++の基本を一通り学んだあと、もう一歩レベルアップしたい方に向いている章です。練習問題で理解を確認しながら総仕上げができます。

62 引数の参照渡し63 クラスの相互参照
64 const修飾子65 stringクラスの便利な使い方
66 インターフェース67 インターフェースとアップデート
68 C++の演算子オーバーロード69 7章の練習問題