【6日でできるPHP入門】インターネットとは

インターネットの全体像と重要性

 インターネットは、現代社会に欠かせない存在です。私たちは、Webサイトの閲覧やメールの送受信、SNS、動画配信、オンラインショッピングなど、さまざまなサービスを日々利用しています。
 このインターネットは、世界中の無数のネットワーク(LAN)が相互に接続されることで成り立っています。インターネットの仕組みを理解することで、通信技術の進化やサービスの裏側が見えてきます。
 ここでは、インターネットの基礎から、通信の仕組み、IPやTCP/IPなどのプロトコル、データのやりとり、経路の選択方法(ルーティング)までをわかりやすく解説します。

1.インターネットの基本構造

1.1. インターネットとは

 インターネットは、世界中に張り巡らされた多数のLAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)が相互につながってできた巨大なネットワークです。
ネットワークを介して、遠く離れたコンピュータ同士でも簡単にデータをやり取りできます。

インターネットの仕組み

項目説明
構成世界中のLAN同士がつながってできている。
目的データの送受信、Web閲覧、メール、サービス利用
通信の仕組みデータを分割して送り、受信側で再構成する
経路の選択複数の経路から最適なものを自動で選ぶ

1.2. ルータとパケット

ルータとは

ルータ(Router)は、ネットワーク間でデータの経路を選び、中継する役割を担う装置です。
家庭用ルータは、家庭内の機器をLANでまとめ、外部ネットワークに接続する中継点となっています。

パケットとは

インターネットでは、データはパケットという小さな単位に分割されて送信されます。
パケットには宛先や送信元の情報が含まれており、ネットワークをリレーのようにして目的地へ届けます。

パケットの流れ

  1. 送信するデータ
  2. パケットに分割
  3. ネットワークを経由して送信
  4. 受信側で再構成
  5. 元のデータとして利用可能に

2.インターネット通信の基礎技術

2.1. IPアドレスとルーティング

IPアドレスとは

IPアドレスは、ネットワーク上の住所のようなもので、通信機器を一意に識別します。
表記は「43.31.2.7」のように4つの数値をピリオドで区切って表します。

種類説明
グローバルIPアドレス世界で唯一のアドレス。インターネット上で利用。203.0.113.7
プライベートIP家庭や企業のLAN内で使う。重複OKだが外部とは直接通信不可192.168.1.5

ルーティング

 ルータは、パケットに記載された宛先IPアドレスを確認し、最適な経路を選択して次のネットワークへ転送します。
万が一、経路が障害で使えなくなった場合も、ルータは自動で別の経路を探して通信を継続します。

2.2. プロトコル(TCP/IPなど)とポート番号

プロトコルとは

 プロトコルは「約束事」「通信のルール」のことで、ネットワーク上でのデータの送受信を統一的に制御します。
 代表例はIP(Internet Protocol)とTCP(Transmission Control Protocol)です。両者を組み合わせてTCP/IPと呼ばれています。

TCPとポート番号

TCPは、データを確実に相手に届けるための仕組み(信頼性保証)を提供します。
また、1台のPCで複数のサービスを同時利用できるように、ポート番号でアプリやサービスを区別します。
TCPはパケット内のポート番号を参照し、受信したデータを正しいアプリへ割り振ります。

サービス主なポート番号説明
SMTP(メール送信)25メールを送信する際に使用
HTTPS(Web閲覧)443セキュアなWeb通信に利用
DHCP(IP配布)67IPアドレスの自動配布に利用

2.3. 誤り訂正と再送信(TCPの働き)

インターネット上の通信は、必ずしも安定しているとは限りません。
 TCPは、送信したデータが相手に正しく届いたか確認し、不足分やエラーがあれば再送信します。これにより、信頼性の高い通信が実現されます。

まとめ

 インターネットは、世界中のネットワークを結びつけ、私たちの生活やビジネスに大きな変革をもたらしてきました。
 その根底には、「パケット」「ルータ」「IPアドレス」「TCP/IP」などの仕組みが密接に関係しています。これらを理解することで、ITの世界がより身近で面白いものになるはずです。