
【6日でできるPHP入門】PHPの設定
ー PHPの設定を理解しよう ー
PHPを使ったWeb開発を行う際には、PHP本体や実行環境の設定を理解し、適切に変更できることが重要です。特に、開発時にはエラー表示や動作モードの調整がトラブルシューティングやプログラムの品質向上に直結します。
ここでは、MAMPの起動から、PHP設定ファイル(php.ini)の編集、サーバの再起動まで、PHP環境設定の流れを詳しく解説します。

1.MAMPの起動と基本操作
1.1. MAMPの起動方法
MAMPは、ローカル開発環境を簡単に構築できる便利なソフトウェアです。以下の手順で起動します。
操作方法 | 説明 |
---|---|
デスクトップのMAMPアイコン | ダブルクリックで起動 |
スタートメニュー | 「MAMP」を選択して起動 |
MAMPを起動後、しばらくすると「Apache Server」「MySQL Server」の丸アイコンが緑色になり、サーバが稼働中であることを示します。
「Open WebStart page」をクリックすると、ブラウザでMAMPのWebスタートページが表示されます。

1.2. PHP設定情報の確認(PHPINFO)
MAMPのWebスタートページの「TOOLS」メニューから「PHPINFO」をクリックすると、現在のPHP設定内容(PHPINFO)が確認できます。

PHPINFOで確認できる主な情報
- PHPのバージョン
- ロードされている設定ファイル(php.ini)の場所
- 拡張モジュールや各種設定値
項目 | 説明 |
---|---|
Loaded Configuration File | 利用中のphp.iniファイルのパス |
PHP Version | 利用中のPHPバージョン |
2.php.iniによるPHP設定変更
2.1. php.iniの場所とバックアップ
PHPの詳細な設定は「php.ini」ファイルで管理されます。
php.iniの場所は「Loaded Configuration File」で確認できます。

例:
C:\MAMP\conf\php8.3.1\php.ini
MAMPのバージョンによってパスやフォルダ名が異なる場合があります。
重要:設定変更の前に必ず元のphp.iniファイルのバックアップを作成しましょう。
2.2. エラー表示の設定(display_errors)
開発時にPHPのエラーメッセージを確認できるように、「display_errors」の設定を変更します。
設定項目 | 初期値(例) | 変更後 | 説明 |
---|---|---|---|
display_errors | off | on | エラーや警告を画面に表示するか |
設定手順例
- メモ帳などのテキストエディタでphp.iniを開く
- 「display_errors」を検索
display_errors = off
をdisplay_errors = on
に修正
2.3. 変更内容の反映(サーバ再起動)
php.iniの変更を有効にするには、MAMPのサーバ再起動が必要です。
サーバ再起動手順
1.MAMP画面で「Stop Servers」をクリックしサーバを停止

2.「Apache Server」「MySQL Server」の丸が白くなったら「Start Servers」をクリックし再起動

3.丸が再び緑になれば完了

ボタン | 動作 |
---|---|
Stop Servers | サーバを停止 |
Start Servers | サーバを再起動(設定反映) |
まとめ
PHPの設定ファイル(php.ini)を編集し、適切にサーバを再起動することで、エラー表示などの環境設定を柔軟に調整できます。特に開発時には「display_errors = on」にすることで、プログラムのミスやトラブルを素早く発見でき、効率的な開発につながります。設定変更時は必ずバックアップをとる、変更後はサーバを再起動する、といった基本手順を守り、安全に作業を行いましょう。