【6日でできるPHP入門】開発環境の構築:MAMPのインストール

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開発環境の構築:MAMPのインストール

 Webサイトをローカル環境で開発・テストするためには、サーバー機能やデータベース機能を持つ「開発環境」が必要です。その中でもMAMPは、Apache・MySQL・PHPといったWeb開発に必要な要素を一括で利用できる便利なソフトウェアです。WindowsやMacで簡単にローカルサーバーを構築できるため、初心者からプロまで幅広く利用されています。

ここでは、MAMPの基本概要からインストール方法、起動までの流れを図解付きで解説します。

1.MAMPとは

1.1. MAMPの概要

 MAMPは、「Macintosh・Apache・MySQL・PHP」の頭文字に由来するローカル開発環境です。現在ではWindowsにも対応しており、ワンクリックでWebサーバーとデータベースが起動できるため、学習用にも実用にも優れたツールです。

1.2. MAMPの構成とメリット

以下の表は、MAMPに含まれる主な構成要素とその役割をまとめたものです。

構成要素概要
ApacheWebサーバー。HTMLやPHPファイルをクライアントへ配信します。
MySQLデータベース管理システム。動的Webサイトのデータを保持します。
PHPサーバーサイドスクリプト言語。Webアプリケーションを構築可能です。
MAMPアプリ本体サーバーの起動・停止・設定をGUIで簡単に管理できます。

2.MAMPのインストール手順(Windows)

2.1. インストーラのダウンロード

1.以下の公式サイトへアクセスします。

https://www.mamp.info/

2.トップページにある「Download」ボタンをクリックし、Windows用のインストーラ(例:MAMP_MAMP_PRO_6.x.exe)をダウンロードします。

3.ダウンロードが始まります。

2.2. インストール手順

1.ダウンロードが完了したら、インストーラをダブルクリックして起動します。

2.「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリックします。

3.セットアップウィザードが表示され、「Next」で進みます。

アプリケーションの選択

  • ☑ MAMP PRO → チェックを外す
  • ☑ Install Apple Bonjour → チェックを外す
  • 「Next」で次に進みます。

ライセンス契約

  • ☑ I accept the agreement(契約に同意する)を選択
  • 「Next」で次に進みます。

インストールフォルダの選択

  • 初期設定:「C:\MAMP」
  • 特に変更がなければそのまま「Next」で次に進みます。

スタートメニューとショートカット

スタートメニュー名:MAMP(初期状態のままで可)

デスクトップアイコン

 ☑ Create a desktop icon(デスクトップアイコンを作成)→ チェックを入れたまま「Next」をクリックします。

内容確認とインストール開始

1.設定内容を確認し、「Install」をクリックします。

2.インストールが自動で開始されます。

インストールには少し時間がかかります。

3.完了したら「Finish」をクリックして終了

3.MAMPの起動と初期設定

3.1. MAMPの起動

 インストール後、デスクトップに作成された「MAMPのショートカットアイコン」をダブルクリックして起動します。

3.2. Windowsセキュリティの設定

初回起動時、ファイアウォールの警告が表示されます。

  • Apache HTTP Server」→「許可」
  • mysqld.exe」→「許可」

これにより、ローカル環境でWebサーバーとデータベースが正常に動作するようになります。

3.3. MAMPのコントロール画面

MAMPが起動すると、次のような操作パネルが表示されます。

機能内容
Start ServersApache・MySQLを同時に起動
Stop Serversサーバーを停止
「MAMP」→ Preferencesポート番号やPHPバージョンなど、設定のカスタマイズが可能
Open WebStart pageローカルのトップページをブラウザで表示(http://localhost

まとめ

 MAMPをインストールすることで、手軽にローカルサーバー環境を構築できます。HTMLやPHP、データベースを用いたWeb制作の学習・検証・開発にとって、非常に心強いツールです。この記事の手順を参考に、まずはMAMPを導入してローカル環境での開発を始めてみましょう。