
【6日でできるPHP入門】ループ処理の流れ
プログラムで同じ処理を何度も繰り返したい時には「ループ処理」が欠かせません。
PHPにはfor文、while文、do-while文といった繰り返しのための命令があり、繰り返しの制御や流れを理解することが、効率的なプログラム作成の第一歩です。この記事では、ループ処理の流れと、さまざまなループ命令の仕組み・違いを丁寧に解説します。

1.ループ処理の基本構造と流れ
1.1. ループの流れを押さえよう
ループ処理は、「条件判定」→「処理」→「増分(更新)」の順で繰り返されます。
ループの一般的な流れ
- 初期化 … ループ用の変数を用意
- 条件判定 … 繰り返しを続けるか判定
- 処理の実行 … 指定した内容を実行
- 増分処理 … 変数の値を変化させる。
- 条件判定へ戻る … 2に戻る
1.2. for文の流れと書式
for文は、「回数が決まっている繰り返し」に向いています。
for文の書式
for (初期化; 条件式; 増分処理) {
// 繰り返し実行したい処理
}
項目 | 役割 | サンプル |
---|---|---|
初期化 | ループ用の変数をセットする | $i = 1 |
条件式 | ループ継続の判定(trueなら続行) | $i <= 5 |
増分処理 | ループごとに変数の値を変える | $i++ (1ずつ増やす) |
サンプル1:for文のループ
ファイル名: lesson33_1.php
<?php
for ($i = 1; $i <= 3; $i++) {
echo "{$i}回目の処理です<br>";
}
?>
実行結果

2.while文とdo-while文の流れ
2.1. while文の流れ
while文は、「回数が不定な繰り返し」や「条件を満たす間だけ続けたい」ときに使います。
while文の書式
while (条件式) {
// 繰り返し処理
}
サンプル2:while文のループ
ファイル名: lesson33_2.php
<?php
$j = 1;
while ($j <= 3) {
echo "{$j}回目のwhileループ<br>";
$j++;
}
?>
実行結果

2.2. do-while文の流れ
do-while文は、「最低1回は必ず処理したい」ときに使います。
do-while文の書式
do {
// 繰り返し処理
} while (条件式);
サンプル3:do-while文のループ
ファイル名: lesson33_3.php
<?php
$k = 1;
do {
echo "{$k}回目のdo-whileループ<br>";
$k++;
} while ($k <= 3);
?>
実行結果

3.for文のバリエーション
記述例 | 変数の変化 | 解説 |
---|---|---|
for ($i=0; $i<5; $i++) | 0,1,2,3,4 | 0から4まで1ずつ増やす。 |
for ($i=5; $i>=1; $i--) | 5,4,3,2,1 | 5から1まで1ずつ減らす。 |
for ($i=2; $i<=10; $i+=2) | 2,4,6,8,10 | 2から10まで2ずつ増やす。 |
for ($i=10; $i>0; $i-=3) | 10,7,4,1 | 10から1まで3ずつ減らす。 |
4.ループ終了のタイミング
ループ処理は、「条件式がfalseになったとき」に終了します。
たとえば、for ($i=0; $i<=3; $i++)
なら、$iが4になるとループを抜けます。
まとめ
- ループ処理は「初期化→条件判定→処理→増分→再判定」のサイクルで動作
- for文・while文・do-while文を使い分けることで様々な繰り返しに対応可能
- 条件式や増分処理の書き方を変えることで多彩なループを作れる。
実際にサンプルを実行・変更しながら、ループ処理の流れをマスターしていきましょう!