【6日でできるPHP入門】Webの仕組み

 私たちは日常的にWebサイトを利用し、情報収集やコミュニケーション、ショッピングなどさまざまな活動を行っています。Webの裏側には、HTMLやWebサーバ、Webブラウザなど、いくつもの技術と仕組みが組み合わさっています。この記事では、「Webとは何か」「Webサーバやクライアントの役割」「HTMLとWebページの仕組み」など、Webシステムの基本についてわかりやすく解説します。

1.Webの基本構造

1.1. Webとは

Webとは、ネットワーク上で文章や画像を公開し、それらをハイパーリンクで相互につなげる仕組みです。

  • WWW(World Wide Web)とも呼ばれ、世界中の情報をクモの巣のようにつないでいます。

用語まとめ

用語意味
Web文章や画像などの情報を相互に結び付けて公開する仕組み
WWWWorld Wide Web。Webの正式名称。
ハイパーリンククリックで別ページにジャンプできるリンク。Webの特徴的な機能

1.2. HTMLとWebブラウザ

WebサイトはHTML(Hyper Text Markup Language)という言語で記述されます。
HTMLファイルは「.html」や「.htm」という拡張子を持ち、文字や画像、リンクなどの情報をテキスト形式で記述します。

  • Webブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge、Safariなど)は、このHTMLを解釈し、見やすく表示します。

仕組みイメージ

  • HTML + 画像 → Webブラウザが表示
  • 1ページごとのファイルが「Webページ」、それらの集合が「Webサイト」
用語説明
HTMLWebページを記述するためのマークアップ言語
WebブラウザHTMLを画面上に表示するソフトウェア

2.Webページとサーバのやりとり

2.1. ハイパーリンクとWWW

Webサイトは複数のWebページから構成され、各ページはハイパーリンクで結ばれています。

  • 同じサイト内でのリンクや、異なるサイト間のリンクも可能です。
  • 世界中のWebページがリンクで結び付けられることで、情報の網(Web)が広がっています。

2.2. Webサーバとクライアントの通信

私たちがWebページを見るときは、Webブラウザ(クライアント)からWebサーバにアクセスします。

  • WebページのアドレスはURL(Uniform Resource Locator)と呼ばれ、「http://」や「https://」から始まります。
  • URLを入力すると、Webサーバにリクエストが送られ、HTMLや画像などのデータが返されます。

通信の流れ(静的Webページの場合)

  1. クライアントがリクエストを送信
  2. WebサーバがHTMLファイルを取得
  3. サーバがHTMLデータをクライアントに返す
  4. WebブラウザがHTMLを表示

主なWebサーバの種類

サーバ名特徴
Apache世界的に有名なオープンソースWebサーバ
Nginx高速・高負荷対応
IISWindows環境向け

3.URLと通信プロトコル

3.1. URLの仕組みと構成

URLはWebページの「住所」であり、どのサーバのどのファイルにアクセスするかを表します。

  • 通常「http://」または「https://」で始まり、
  • その後にドメイン名、ディレクトリ、ファイル名が続きます。
構成要素説明
プロトコルhttps://通信方式(HTTP, HTTPS)
ドメイン名www.hoge.co.jpサイトの識別子
パス/information/サイト内のフォルダ・ページ

3.2. HTTPとHTTPSの違い

  • HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)はWebページを送受信する通信方式。
  • HTTPSはHTTPの安全性を強化したプロトコルで、通信内容が暗号化されているためセキュリティが高いです。
プロトコル主な特徴URL例
HTTP通信内容が暗号化されていないhttp://www.example.com
HTTPS通信内容が暗号化されて安全https://www.example.com

まとめ

 Webの仕組みは、HTMLによるページ記述、Webサーバとクライアント間の通信、ハイパーリンクで結ばれる情報網、そしてHTTP/HTTPSなどの通信プロトコルで支えられています。
これらの基礎を理解することで、Webサイトの仕組みや開発の全体像が見えてきます。