【6日でできるPHP入門】コメントと改行

 PHPのプログラムを読みやすくし、理解しやすくするためには、「コメント」と「改行」の使い方が非常に重要です。コメントはプログラムの説明や注意点をメモとして残す役割があり、実行結果には影響しません。また、Webページに情報を分かりやすく表示するためには、適切な改行処理も欠かせません。
この記事では、PHPでのコメント記述方法と、改行処理の基本について、具体例を交えて解説します。

1.コメントの種類と使い方

1.1. コメントの種類

PHPでは、3種類のコメント記法が用意されています。

記述方法名前特徴
/* コメント */ブロックコメント複数行をまとめてコメントにできる。
// コメント行コメントその行だけコメントとして扱う。
# コメント行コメントその行だけコメントとして扱う(シェル風記法)

サンプル1:コメントの記述例

ファイル名: lesson20_1.php

<?php
    // これは1行コメントです
    echo "プログラムの始まり"; # ここも1行コメント
    /* ここから
       ここまでが
       複数行コメントです */
    echo "<br>"; // 改行を入れる
?>

実行結果

解説

  • //#は、その行の終わりまでコメントにできます。
  • /* ... */は、複数行にまたがる説明や注意点をまとめて記述できます。
  • コメントは実行結果に影響しません

1.2. コメントの活用例

コメントを使うことで、なぜその処理を書いたのか今後のメモを残すことができます。

ファイル名: lesson20_2.php

<?php
    // 挨拶メッセージを表示
    echo "こんにちは、PHP!";
    /* ここで処理は終了します */
?>

実行結果

2.改行の処理方法

2.1. echoによる改行の扱い

PHPでechoを使って文字列を出力するだけでは、改行されず横並びになります。

サンプル2:改行なしの出力

ファイル名: lesson20_3.php

<?php
    echo "Aさん";
    echo "Bさん";
?>

実行結果

2.2. HTMLのbrタグで改行

Webページ上で改行したい場合は、<br>タグを文字列として出力します。

サンプル3:brタグによる改行

ファイル名: lesson20_4.php

<?php
    echo "Aさん<br>";
    echo "Bさん<br>";
?>

実行結果

解説

  • echo "<br>"; のように書くことで、ブラウザ上で改行されます。
  • HTMLの仕組みを使った改行のため、複数行の出力も見やすくなります。

まとめ

  • コメントはプログラム内に説明や注意書きを残すためのもので、//#/* ... */の3種類がある。
  • コメントは実行結果に影響しないので、積極的に使い、他の人にも分かりやすいコードを目指す。
  • 改行は、echo "<br>";のようにHTMLタグを使って出力することで、Webページ上で分かりやすい表示ができる。

コメントや改行を上手に活用することで、読みやすく保守しやすいPHPプログラムを書くことができます。