【6日でできるPHP入門】PHPの基本的なスクリプトの書き方

 PHPはWebアプリケーション開発で広く使われているプログラミング言語です。PHPスクリプトはHTMLに埋め込むことができ、サーバーサイドで実行されて結果をブラウザに表示します。この記事では、PHPの基本的なスクリプトの書き方を、実際のサンプルプログラムとともに詳しく解説します。プログラムの入力方法、実行結果の確認、エラー発生時の動作などを、初心者にもわかりやすく説明します。

1.PHPスクリプトの入力と実行

1.1. PHPスクリプトの基本構造

PHPスクリプトは、<?php で始まり、?> で終わります。この中にPHPの命令を記述します。

開始タグコードの記述終了タグ
<?phpPHP命令を書く?>

サンプルプログラム1:画面にメッセージを表示する

ファイル名: lesson18_1.php

<?php
    echo "PHP入門へようこそ!";
?>

実行結果

解説

  • echoは文字列を画面に表示する命令です。
  • 文字列はダブルクォーテーション " " で囲みます。
  • 命令の終わりにはセミコロン ; をつけます。

1.2. ファイルの作成と実行方法

PHPファイルは.php拡張子で保存し、Webサーバ上で実行します。

手順内容
1. ファイルを作成例: lesson18_1.php
2. サーバに配置C:\MAMP\htdocs などに保存
3. ブラウザで実行http://localhost/ lesson18_1.php にアクセス

2.PHPスクリプトのエラーと修正

2.1. 文法エラー例

間違った命令を記述した場合、PHPはエラーを表示します。

ファイル名: lesson18_2.php(文法エラーあり)

<?php
    ecco "エラーが発生しました";
?>

実行結果

解説

  • 命令名がeccoとなっており、正しくはechoです。
  • エラーがあると、実行は途中で止まります。

2.2. エラーの修正

正しく命令を書き直すことで、正常に動作します。

ファイル名: lesson18_3.php(修正版)

<?php
    echo "エラーが解消されました!";
?>

実行結果

3.PHPスクリプトの処理の流れ

3.1. スクリプトの実行順序

PHPスクリプトは上から下に順番に処理されます。

ファイル名: lesson18_4.php

<?php
    echo "こんにちは!";
    echo "<br>";
    echo "今日も頑張りましょう。";
?>

実行結果

3.2. 図解:PHPの実行イメージ

スクリプト範囲実行方向説明
<?php ... ?>上から下記述順に命令が実行される。

4.WebサーバとPHPの連携

4.1. WebサーバがPHPを処理する流れ

  1. ブラウザでPHPファイルにアクセス
  2. Webサーバ(例:Apache)がPHPスクリプトを検出
  3. PHPエンジンがスクリプトを処理
  4. 結果(HTML)がブラウザに返されて表示

流れの図解

ステップ処理内容
ブラウザからリクエストlocalhost/lesson18_1.php
WebサーバがPHP実行PHPエンジンがスクリプトを解釈し実行
ブラウザに出力実行結果(文字列やHTML)を表示

4.2. index.phpの省略表示

htdocs直下にindex.phpindex.htmlがある場合、URLで省略してアクセス可能です。

まとめ

  • PHPスクリプトは<?phpから?>の間に記述し、echo命令で文字列を表示できる。
  • 文法エラーがあると実行が途中で止まるため、エラー内容を確認して修正する。
  • PHPスクリプトは上から順番に実行される。
  • Webサーバを介してPHPが実行され、結果がブラウザに返る。
  • ファイルやフォルダを整理しながら学習を進めることで、効率的にスキルを身につけることができる。

 上記の内容をベースに、「PHPの基本的なスクリプトの書き方」の基本を理解し、実際に自分でスクリプトを作成・実行することで、確実にPHPプログラミングの第一歩を踏み出しましょう。