【6日でできるPHP入門】連想配列

 プログラムでは、たくさんの情報を効率よく管理するために「配列」を使いますが、実際の開発現場では「名前」や「ID」など、意味のある“キー”でデータを管理したい場面が多くなります。
 こうした場合に活躍するのが「連想配列(Associative Array)」です。連想配列は、キーと値のセットでデータを保存できる配列で、データの意味や属性をわかりやすく管理できます。


1.連想配列の基本

1.1. 添字配列との違い

種類キー
添字配列$a = [ "りんご", "バナナ"]0, 1(数字)りんご, バナナ
連想配列$b = ["apple"=>"りんご"]apple(文字列など)りんご

ポイント

  • 添字配列は0や1などの「番号」で値を管理
  • 連想配列は「意味のあるキー」で値を管理

サンプルプログラム

ファイル名: lesson39_1.php

<?php
// 連想配列の作成
$colors = ["red" => "赤", "blue" => "青", "yellow" => "黄"];
print_r($colors);
echo "<br>赤の英語キー: " . $colors["red"];
?>

出力結果

1.2. 連想配列の定義方法

書式
[キー1 => 値1, キー2 => 値2, ...]["name" => "山田", "age" => 24, "city" => "東京"]

2.連想配列の操作

2.1. 値の追加・変更

  • 新しいキーを指定すれば追加
  • 既存のキーを指定すれば値を上書き

サンプルプログラム

ファイル名: lesson39_2.php

<?php
$user = ["name" => "田中", "age" => 30];
$user["city"] = "大阪";    // 追加
$user["name"] = "鈴木";    // 変更
print_r($user);
?>

出力結果

2.2. 要素の削除

  • unset()関数で削除

サンプルプログラム

ファイル名: lesson39_3.php

<?php
$user = ["name" => "田中", "age" => 30, "city" => "大阪"];
unset($user["age"]);
print_r($user);
?>

出力結果

3.foreach文での連想配列の利用

連想配列はforeach文と一緒に使うことで、キーと値を簡単に取り出せます。

サンプルプログラム

ファイル名: lesson39_4.php

<?php
$fruits = ["apple" => "りんご", "banana" => "バナナ", "grape" => "ぶどう"];
foreach ($fruits as $key => $value) {
    echo "{$key}は{$value}です。<br>";
}
?>

出力結果

まとめ

  • 連想配列は、意味のあるキーで値を管理できる便利な配列
  • 添字配列よりもデータの意味が明確になる
  • 値の追加・変更・削除も簡単
  • foreach文でキーと値を同時に取り出せる
    → データを扱う際にとても便利なテクニックなので、しっかりマスターしましょう!