
6日でできる 新HTML&CSS入門|Chromeのインストール
Googleの公式情報に沿って、Chromeの導入からWeb制作での活用までを整理しました。
Chromeを準備して、作ったWebページをすぐに確認できる制作環境を整えよう。
HTMLを使ってWebページを作成するときは、コードを書くためのエディターだけでなく、完成したページを表示して確認するためのWebブラウザも必要です。
HTMLファイルの中には、見出し、文章、画像、リンクなど、Webページを構成するための情報が記述されています。しかし、HTMLファイルを見ているだけでは、実際に利用者の画面でどのように表示されるのかを十分に確認できません。
そこで、作成したHTMLをWebブラウザで開き、文字の表示、画像の大きさ、リンクの動作、ページ全体の構造などを確認します。
Web制作の学習環境として利用しやすいブラウザの一つがGoogle Chromeです。一般にはChromeという名前で呼ばれています。
Chromeには、Webページを閲覧する基本機能に加えて、HTMLの構造や通信状況などを詳しく調べられるChrome DevToolsが標準で組み込まれています。DevToolsを利用すると、表示中のページを一時的に編集したり、問題の原因を確認したりできます。
Windows 11にはMicrosoft Edgeが既定のWebブラウザとして用意されていますが、Chromeを使用したい場合は利用者が追加でインストールします。
ここでは、ChromeをWeb制作に使用する理由、Windows 11へインストールする手順、インストール後の設定、Chrome DevToolsの開き方、問題が起きたときの確認方法までを順番に解説します。
WebブラウザはHTMLを画面へ表示するソフトウェア
Webブラウザは、HTMLなどのデータを読み取り、人が閲覧しやすいWebページとして画面へ表示するソフトウェアです。
HTMLには、文章のどの部分が見出しなのか、どの部分が段落なのか、どこに画像やリンクを配置するのかといった情報が記述されています。
ブラウザはその内容を解析し、画面上に見出し、文章、画像、一覧などを配置します。
| Webブラウザの主な役割 | 内容 |
|---|---|
| HTMLの解析 | HTMLに記述された要素や文章の構造を読み取る |
| Webページの表示 | 見出し、段落、画像、リンクなどを画面へ配置する |
| リンクの移動 | 指定された別のページやWebサイトを開く |
| ファイルの取得 | WebサーバからHTMLや画像などを受け取る |
| 入力の受付 | フォームに入力された情報を処理する |
| 開発支援 | 開発者ツールを使ってページの状態を確認する |
HTMLのコードを修正した後は、ファイルを保存し、ブラウザで再読み込みします。
この作業を繰り返すことで、入力したHTMLと実際の表示結果の関係を確認できます。
Chromeとは
Google Chromeは、Googleが開発、提供しているWebブラウザです。個人のパソコンへ無料でダウンロードして利用できます。
Windows、macOS、Linuxなどのパソコン向けに提供されているほか、AndroidやiPhone、iPadなどでも利用できます。対応するOSや最低動作要件は更新される可能性があるため、インストール前に公式の案内を確認することが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Google Chrome |
| 一般的な呼び方 | Chrome |
| 提供元 | |
| 主な用途 | Webページの閲覧、Webアプリの利用、Web制作の動作確認 |
| 利用料金 | 無料 |
| パソコン向けの主な対応環境 | Windows、macOS、Linux |
| 開発支援機能 | Chrome DevToolsを標準搭載 |
Chromeは、一般的なWebページの閲覧だけでなく、Web制作中の表示確認にも利用できます。
ただし、Chromeで正しく表示されたからといって、すべてのブラウザで完全に同じ結果になるとは限りません。
Webページを公開するときは、Chromeだけでなく、Microsoft Edge、Safari、Firefoxなど、利用者が使う可能性のある複数のブラウザで確認することも大切です。
ChromeをWeb制作に使う利点
Chromeには、Web制作を進めるときに役立つ機能が用意されています。
| 特徴 | Web制作での利点 |
|---|---|
| HTMLを表示できる | 作成したページの見出しや文章を確認できる |
| タブを複数開ける | 制作ページと参考資料を並行して確認できる |
| 自動更新に対応する | 新しい機能やセキュリティ修正を適用しやすい |
| DevToolsを搭載する | HTML、表示、通信、エラーなどを確認できる |
| 画面幅を変更できる | スマートフォンに近い画面幅で確認できる |
| 拡張機能を追加できる | 必要に応じてブラウザ機能を増やせる |
Chromeは更新機能を備えており、新しいバージョンが利用可能になると、通常はバックグラウンドで更新を準備します。更新を完全に反映するには、Chromeの再起動が必要になる場合があります。
Web制作で特に重要なのがChrome DevToolsです。
DevToolsでは、ページ内の要素を選択してHTMLの構造を確認したり、読み込まれているデータやエラーを調べたりできます。
ChromeとMicrosoft Edgeの関係
Windows 11では、Microsoft Edgeが既定のWebブラウザとして利用できます。
そのため、ChromeをインストールしなくてもWebサイトを閲覧したり、HTMLファイルを開いたりできます。
Chromeと現在のMicrosoft Edgeは、どちらもChromiumという技術を基盤として使用しています。基本的なWebページの表示には共通する部分がありますが、ブラウザごとの機能や設定、更新時期などがすべて同じというわけではありません。
| 比較項目 | Chrome | Microsoft Edge |
|---|---|---|
| 提供元 | Microsoft | |
| Windows 11への搭載 | 通常は追加インストール | 既定のブラウザとして搭載 |
| 開発者ツール | Chrome DevTools | Edge DevTools |
| 基盤となる技術 | Chromium | Chromium |
| Web制作での利用 | 表示確認やデバッグに利用できる | 表示確認やデバッグに利用できる |
どちらか一方だけを正しいブラウザと考えるのではなく、複数の環境で確認するための選択肢として利用するとよいでしょう。
図1:Chromeを使ったWeb制作の確認作業

この図から分かること
Web制作では、コードエディターとWebブラウザを役割に応じて使い分けます。
Visual Studio Codeなどのコードエディターでは、HTMLを入力してファイルへ保存します。Chromeでは、そのHTMLをWebページとして表示し、利用者からどのように見えるかを確認します。
表示結果に問題があればコードエディターへ戻り、HTMLを修正します。修正したファイルを保存した後、Chromeでページを再読み込みすると、新しい内容を確認できます。
このように、コードを編集する、保存する、ブラウザで確認する、再び修正するという流れを繰り返しながらWebページを完成させます。
Windows 11にはChromeが最初から入っているとは限らない
Windows 11ではMicrosoft Edgeが既定のWebブラウザです。そのため、新しく購入した一般的なWindows 11パソコンでは、Chromeを追加でインストールする必要があります。
ただし、パソコンの販売店、会社、学校などが事前にChromeを導入している場合もあります。
最初にスタートメニューを開き、Chromeと入力して検索しましょう。
| 検索結果 | 次に行うこと |
|---|---|
| Google Chromeが表示される | 起動して正常に使えるか確認する |
| Chromeが表示されない | 公式サイトからインストールする |
| ショートカットだけが表示される | 起動できるか確認する |
| インストールが制限されている | 会社や学校の管理者へ確認する |
すでにインストールされている場合は、同じChromeを重ねてインストールする必要はありません。
インストール前にシステム要件を確認する
現在の公式案内では、IntelまたはAMD系の一般的なプロセッサを搭載したWindowsパソコンでChromeを利用するには、Windows 10以降が必要です。ARMプロセッサを搭載したWindowsパソコンでは、Windows 11以降が必要とされています。
| Windowsパソコンの種類 | 主な要件 |
|---|---|
| IntelまたはAMD系の一般的なパソコン | Windows 10以降 |
| ARMプロセッサ搭載パソコン | Windows 11以降 |
| 会社や学校の管理対象パソコン | OS要件に加えて組織の許可が必要な場合がある |
Windows 11を使用している一般的なパソコンであれば、多くの場合は対応条件を満たします。
ただし、Windows Updateが長期間行われていない場合や、会社の管理設定が適用されている場合は、インストールできないことがあります。
公式サイトからダウンロードする理由
Chromeは、Googleが運営する公式サイトからダウンロードします。
検索結果には、ソフトウェアをまとめて配布する第三者のサイトや、広告を含むページが表示される場合があります。
第三者の配布サイトから入手すると、古いインストーラーや、不要なソフトウェアを追加したファイルを誤ってダウンロードする可能性があります。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| サイトの提供元 | Googleの公式ページであることを確認する |
| 製品名 | Google Chromeと表示されていることを確認する |
| ダウンロードボタン | Chromeをダウンロードと表示されていることを確認する |
| 不要なソフト | 別のソフトウェアを同時に入れる案内ではないか確認する |
| インストーラー | ダウンロード元がGoogleであることを確認する |
Googleの公式Chromeページでは、インストールファイルをダウンロードし、ダウンロードフォルダーから開いて画面の案内に沿って操作する手順が案内されています。
Microsoft Edgeを起動する
Chromeがまだ入っていないWindows 11では、最初にMicrosoft Edgeを使ってChromeの公式サイトへアクセスします。
スタートメニューを開き、Microsoft Edgeを検索して起動します。
EdgeのアドレスバーへChromeと入力して検索する場合は、検索結果の提供元をよく確認してください。
広告として表示された似た名前のページではなく、Googleの公式Chromeページを開きます。
Chromeの公式ページを開く
Chrome公式ページ:
https://www.google.com/intl/ja/chrome/
公式ページを開くと、Chromeをダウンロードするためのボタンが表示されます。
表示されたページ内の「Chrome をダウンロード」ボタンをクリックします。

画面の内容は更新によって変わることがありますが、通常はChromeをダウンロードという案内から進めます。
使用しているOSやプロセッサは、ページ側で自動的に判定されることがあります。
ダウンロードを実行する前に、表示されている対象がWindows用になっていることを確認しましょう。
利用規約や追加設定を確認する
ダウンロードの前後に、利用規約やデータ送信などに関する案内が表示される場合があります。
表示された内容を確認し、同意できる場合にダウンロードを進めます。
画面にチェック項目がある場合は、最初から選択されている内容をそのまま受け入れるのではなく、何を許可する設定なのか確認しましょう。
Webブラウザは、検索、閲覧履歴、パスワード、サイトの権限など、多くの情報を扱います。インストール後も、必要に応じてプライバシーや同期の設定を確認できます。
インストーラーをダウンロードする
Chromeをダウンロードすると、通常はダウンロードフォルダーにインストーラーが保存されます。
Windows向けのオンラインインストーラーでは、次のようなファイル名が使われることがあります。
ChromeSetup.exe
ファイル名やダウンロード画面の見た目は変更されることがあるため、教材の画像と完全に一致していなくても問題ありません。
重要なのは、Googleの公式ページからダウンロードしたWindows用のインストーラーであることです。
ダウンロードしたファイルを確認する
Microsoft Edgeの右上にダウンロード通知が表示された場合は、その一覧からChromeSetup.exeを確認できます。
通知が見つからない場合は、エクスプローラーを開き、ダウンロードフォルダーを確認します。
| 確認項目 | 正常な状態 |
|---|---|
| 保存場所 | ダウンロードフォルダーなどに保存されている |
| ファイル名 | ChromeSetup.exeなどの実行ファイル |
| ファイルの種類 | アプリケーション |
| ダウンロード元 | Googleの公式サイト |
| 同じ名前のファイル | 複数ある場合は最新のものを確認する |
同じインストーラーを何度もダウンロードすると、ファイル名の末尾に数字が付く場合があります。
どれを実行するか分からなくなった場合は、不要な重複ファイルを削除し、公式サイトから改めて一つだけダウンロードすると分かりやすくなります。
ChromeSetup.exeを実行する
ダウンロードしたChromeSetup.exeをダブルクリックします。

Microsoft Edgeのダウンロード一覧から、ファイルを開く操作を選択しても構いません。
Windowsのセキュリティ機能によって、アプリがパソコンへ変更を加えることを許可するか確認される場合があります。

確認画面が表示されたときは、アプリ名や確認できる発行元を見て、Googleから入手したChromeのインストーラーであることを確かめてから進みます。
インストール中はインターネット接続を維持する
通常のChromeSetup.exeは、実行後に必要なファイルをインターネットから取得してインストールを進めます。

そのため、処理が完了するまではインターネット接続を切らないようにします。
| インストール中の注意 | 内容 |
|---|---|
| ネットワーク | Wi-Fiや有線LANの接続を維持する |
| インストーラー | 完了するまで閉じない |
| パソコン | インストール中に強制終了しない |
| セキュリティ画面 | 内容を確認して必要な操作を行う |
| 保存中の作業 | 念のため他のファイルを保存しておく |
通常は、細かなインストール先や機能を一つずつ選ばなくても、自動的に処理が進みます。Googleの公式案内でも、インストールファイルを開き、画面上の手順に沿って操作する流れが示されています。

インストール完了後にChromeを起動する
インストールが完了すると、Chromeが自動的に起動することがあります。

自動的に起動しない場合は、Windowsのスタートメニューを開き、Google Chromeを検索して起動します。
インストール後にデスクトップショートカットが作成されるかどうかは、インストーラーやWindowsの設定によって異なることがあります。

ショートカットが表示されなくても、インストールに失敗したとは限りません。スタートメニューからChromeを検索し、起動できるか確認してください。
図2:Windows 11へChromeをインストールする流れ

この図から分かること
Windows 11では、最初にMicrosoft Edgeを使ってGoogleの公式Chromeページへアクセスします。
公式ページからWindows用のインストーラーをダウンロードし、ChromeSetup.exeを実行すると、必要なファイルの取得とインストールが進みます。
検索結果に表示されたページを無条件に開くのではなく、Googleが提供する公式ページであることを確認することが大切です。
通常のインストーラーは、実行後もインターネットから必要なデータを取得します。そのため、Chromeが起動するまではネットワーク接続を維持します。
インストール後の画面を確認する
Chromeが起動すると、新しいタブ画面や初期設定画面が表示されます。
バージョンや地域、既存の設定によって表示内容は異なりますが、次の部分が操作できるか確認しましょう。
| 確認する場所 | 主な役割 |
|---|---|
| タブ | 複数のWebページを切り替える |
| アドレスバー | URLの入力やWeb検索を行う |
| 戻るボタン | 一つ前に表示したページへ戻る |
| 再読み込み | 表示中のページをもう一度取得する |
| その他メニュー | 設定、履歴、ダウンロードなどを開く |
| 設定画面 | プライバシーや表示などを調整する |
アドレスバーへWebサイトのURLを入力し、正常にページを開ければ、基本的なインストールは完了しています。
Googleアカウントへのログインは必須ではない
Chromeの起動時に、Googleアカウントへのログインを案内されることがあります。
Googleアカウントへログインすると、設定に応じてブックマーク、パスワード、タブなどを複数の端末で同期できます。
ただし、Chromeを使ってHTMLを表示したり、DevToolsを開いたりするだけであれば、必ずしもログインする必要はありません。
| 利用方法 | Googleアカウント |
|---|---|
| Webページを閲覧する | ログインしなくても利用できる |
| ローカルHTMLを確認する | ログインしなくても利用できる |
| DevToolsを使う | ログインしなくても利用できる |
| ブックマークなどを端末間で同期する | ログインと同期設定が必要 |
| Googleサービスを利用する | サービスによってログインが必要 |
共用パソコンや学校のパソコンでは、個人のGoogleアカウントへ安易にログインしないようにしましょう。
Chromeをタスクバーへ追加する
Chromeを頻繁に使う場合は、Windowsのタスクバーへ固定すると起動しやすくなります。
- スタートメニューを開く
- Google Chromeを検索する
- Google Chromeを右クリックする
- タスクバーにピン留めする操作を選択する
Windowsの表示やバージョンによって、最初に詳細を選択してからピン留めする場合があります。
タスクバーにChromeのアイコンが表示されれば、次回からスタートメニューを開かずに起動できます。
Googleの公式案内でも、Chromeを後から簡単に起動できるよう、タスクバーへショートカットを追加する方法が案内されています。
Chromeを既定のブラウザにするか検討する
既定のブラウザとは、メールや文書などに含まれるリンクを選択したときに、自動的に起動するWebブラウザです。
Chromeを既定にすると、Webリンクを選んだときにChromeで開くようになります。
ただし、Web制作にChromeを使用するだけであれば、必ずしも既定のブラウザに変更する必要はありません。
| 使用方法 | 既定のブラウザ設定 |
|---|---|
| Chromeを表示確認だけに使う | 変更しなくてもよい |
| 普段のWeb閲覧にもChromeを使う | Chromeを既定にすると便利 |
| EdgeとChromeを使い分ける | 現在の設定を残してもよい |
| 会社や学校のパソコン | 管理方針に従う |
既定のブラウザを変更する場合は、Windows 11の設定から既定のアプリを開き、Google Chromeを選択して設定します。設定画面の構成はWindowsの更新によって変わることがあります。
既定のブラウザをChromeへ変更する
Windows 11では、次の流れで設定できます。
- スタートメニューを開く
- 設定を開く
- アプリを選択する
- 既定のアプリを開く
- Google Chromeを検索する
- 既定値を設定する操作を選択する
- 必要に応じて確認画面を進める
Windowsの更新状況によって、表示される項目名や手順が少し異なる場合があります。
設定後にWebリンクを選び、Chromeが起動することを確認します。
Chromeの更新状態を確認する
Webブラウザは、Webページを表示するだけでなく、インターネット上のデータやプログラムを扱います。
そのため、安全に使うには、新しいバージョンへ更新することが大切です。
Chromeは通常、自動的に更新を確認します。更新が用意されている場合は、Chromeを再起動することで適用されます。
手動で確認する場合は、次のように操作します。
- Chromeを起動する
- 右上のその他メニューを開く
- ヘルプを選択する
- Google Chromeについてを開く
- 更新の確認を待つ
- 必要に応じてChromeを再起動する
再起動すると開いているタブが閉じられる場合があるため、フォーム入力などの未保存内容がないか確認してから進めましょう。
作成したHTMLをChromeで開く
Chromeの準備ができたら、Visual Studio Codeなどで作成したHTMLファイルを表示してみましょう。
ローカル環境に保存したHTMLは、次のような方法で開けます。
| 開き方 | 操作 |
|---|---|
| ファイルをダブルクリックする | 既定のブラウザで開く |
| Chromeへドラッグする | HTMLファイルをChromeのウィンドウへ移動する |
| Chromeから開く | Chromeのファイルを開く操作でHTMLを選ぶ |
| エクスプローラーから指定する | 右クリックしてChromeで開く |
既定のブラウザがEdgeのままの場合、HTMLファイルをダブルクリックするとEdgeで開くことがあります。
Chromeで確認したい場合は、HTMLファイルをChromeのウィンドウへドラッグする方法が簡単です。
HTMLを修正した後は再読み込みする
ChromeでHTMLを表示した後、Visual Studio Codeへ戻って内容を変更したとします。
変更した内容をChromeへ反映するには、次の操作を行います。
- Visual Studio CodeでHTMLを修正する
- HTMLファイルを保存する
- Chromeへ切り替える
- 再読み込みボタンを選択する
Windowsでは、Ctrl+RまたはF5でも再読み込みできます。
ファイルを保存しないままChromeを再読み込みしても、変更前の内容が表示されます。
| 表示が変わらない原因 | 確認すること |
|---|---|
| HTMLを保存していない | Visual Studio Codeで保存する |
| 別のファイルを開いている | Chromeのアドレスやファイル名を確認する |
| ブラウザが古い内容を保持している | 再読み込みする |
| タグの記述に問題がある | HTMLの開始タグや終了タグを確認する |
| 変更した場所が違う | 編集中のファイルと表示中のファイルを確認する |
Chrome DevToolsとは
Chrome DevToolsは、Chromeに組み込まれているWeb開発者向けのツールです。
WebページのHTML構造を確認したり、表示中のページへ一時的な変更を加えたり、エラーやネットワーク通信を調べたりできます。
| DevToolsの主な機能 | できること |
|---|---|
| Elements | HTMLの構造や適用されているスタイルを確認する |
| Console | エラーやJavaScriptの実行結果を確認する |
| Sources | 読み込まれたファイルやプログラムを確認する |
| Network | HTMLや画像などの通信状況を確認する |
| Performance | ページの処理や表示性能を分析する |
| Device Toolbar | スマートフォンに近い画面幅で表示を確認する |
HTMLの学習を始めたばかりの段階では、最初にElementsを使うとよいでしょう。
ページ上の見出しや文章が、どのHTML要素によって表示されているのかを確認できます。
Chrome DevToolsを開く方法
表示中のページを右クリックし、検証を選択すると、選択した部分に対応するHTMLをElementsパネルで確認できます。Googleの公式DevToolsドキュメントでも、この方法が案内されています。
キーボードから開く場合は、次のショートカットを利用できます。
| 操作 | Windows・Linux | macOS |
|---|---|---|
| DevToolsを開く | F12またはCtrl+Shift+I | Command+Option+I |
| Consoleを直接開く | Ctrl+Shift+J | Command+Option+J |
| ページ内の要素を選択する | Ctrl+Shift+C | Command+Shift+C |
Consoleを直接開くショートカットは、Chromeの公式ドキュメントでも案内されています。
DevToolsの配置は、Chromeの右側、下側、別ウィンドウなどへ変更できます。
DevToolsで変更した内容は一時的なもの
DevToolsのElementsパネルでは、表示中のHTMLを書き換えられます。
ただし、DevToolsで行った変更は、基本的にブラウザ上の一時的な変更です。
ページを再読み込みすると、元のHTMLが再び読み込まれ、変更内容は消えます。
| 編集する場所 | 変更の扱い |
|---|---|
| Visual Studio Code | HTMLファイルへ保存できる |
| Chrome DevTools | 表示中のページへ一時的に反映される |
| Webサーバ上のHTML | 公開ページのデータを変更する |
| Chromeの再読み込み | 保存済みのHTMLをもう一度読み込む |
実際のHTMLを修正するときは、Visual Studio Codeへ戻ってコードを書き換え、ファイルを保存します。
DevToolsは、変更した場合にどのように見えるかを試したり、問題の場所を探したりするために利用します。
図3:ChromeでHTMLを確認する流れとDevTools

この図から分かること
Chromeは、完成したWebページを閲覧するためだけでなく、制作中のHTMLを確認するためにも利用できます。
Visual Studio CodeでHTMLを編集して保存した後、Chromeでページを再読み込みすると、修正内容が表示されます。
表示に問題がある場合は、Chrome DevToolsを開いて、HTMLの構造、エラー、ファイルの読み込み状況などを確認できます。
DevTools上でHTMLを変更しても、その内容は通常、元のHTMLファイルには保存されません。
試した変更を実際のページへ反映したい場合は、Visual Studio Codeへ戻り、HTMLファイルを修正して保存します。
スマートフォンに近い画面幅で確認する
Chrome DevToolsには、パソコン上でスマートフォンやタブレットに近い画面幅を確認するためのDevice Toolbarがあります。
DevToolsを開き、端末の形をしたアイコンを選択すると、表示領域の幅や高さを変更できます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面幅 | 狭い画面でも文章を読めるか |
| 横スクロール | 不要な横方向のはみ出しがないか |
| 画像 | 画面から大きくはみ出していないか |
| ボタンやリンク | 選択しやすい大きさになっているか |
| メニュー | 狭い画面でも操作できるか |
| 文字 | 小さすぎず読みやすいか |
Device Toolbarは、スマートフォンの表示環境を完全に再現するものではありません。
最終的には、実際のスマートフォンやタブレットでも確認することが大切です。
Chromeだけで確認を終わらせない
Chromeで正常に表示されたWebページでも、別のブラウザでは文字の大きさやフォームの見た目などに違いが出る場合があります。
Web制作では、次のように段階を分けて確認すると効率的です。
- 普段の制作中はChromeで頻繁に確認する
- ページが完成に近づいたらEdgeでも確認する
- 利用できる場合はFirefoxでも確認する
- Apple製品を対象とする場合はSafariでも確認する
- パソコンとスマートフォンの実機で確認する
ブラウザごとに完全に同じ見た目にすることだけが目的ではありません。
文章が読める、リンクを選べる、フォームへ入力できるなど、必要な情報と機能を問題なく利用できることが重要です。
Chromeをインストールできない場合の確認
インストーラーが起動しない、途中で停止する、Chromeが開かない場合は、どの段階で問題が起きたかを確認します。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| 公式ページを開けない | インターネット接続やURLを確認する |
| ダウンロードが始まらない | Edgeのダウンロード設定や組織の制限を確認する |
| インストーラーが見つからない | ダウンロードフォルダーを確認する |
| インストーラーが開かない | ファイルを再度公式サイトから取得する |
| インストールが途中で止まる | ネットワーク接続やセキュリティソフトを確認する |
| 管理者の許可を求められる | 会社や学校の管理者へ確認する |
| Chromeが起動しない | Windowsを再起動してから確認する |
| エラーが繰り返される | 新しいインストーラーやオフラインインストーラーを検討する |
Googleは、Chromeをインストールできない場合、インストールファイルを改めてダウンロードし、それでも解決しないときはオフラインインストーラーを試す方法を案内しています。
インストーラーをもう一度ダウンロードする
ダウンロード中に通信が切れた場合、インストーラーが正常に保存されていない可能性があります。
この場合は、古いChromeSetup.exeを削除し、Googleの公式サイトから改めてダウンロードします。
同じファイルを何度も実行するより、新しく取得したインストーラーを使ったほうが問題を切り分けやすくなります。
会社や学校のパソコンでは管理者へ確認する
会社や学校が管理するパソコンでは、利用者が自由にソフトウェアをインストールできない場合があります。
セキュリティや運用の方針によって、Chromeの利用、拡張機能の追加、既定のブラウザの変更などが制限されることもあります。Googleも、管理対象パソコンでは管理者がChromeの設定やポリシーを制御できる仕組みを提供しています。
管理者権限を求める画面が表示されたからといって、制限を回避しようとしてはいけません。
授業や業務で必要な場合は、担当者やシステム管理者へ相談しましょう。
Chromeを安全に利用するための注意
Chromeをインストールした後は、Webサイトから表示される通知や権限の確認にも注意します。
Webサイトは、位置情報、カメラ、マイク、通知などの利用許可を求めることがあります。
| 権限 | 許可する前に確認すること |
|---|---|
| 位置情報 | そのサイトに現在地が本当に必要か |
| カメラ | オンライン会議など利用目的が明確か |
| マイク | 音声入力や通話に必要か |
| 通知 | 継続して通知を受け取りたいサイトか |
| ダウンロード | 意図して選択したファイルか |
| ポップアップ | 信頼できるサービスの機能か |
Chromeでは、設定のプライバシーとセキュリティから、サイトごとの権限を確認、変更できます。
知らないWebサイトから権限を求められた場合は、すぐに許可せず、利用目的を確認しましょう。
拡張機能は必要なものだけ追加する
Chromeでは、Chromeウェブストアから拡張機能を追加できます。
拡張機能は便利ですが、Webページの内容を読み取ったり、サイト上で処理を行ったりする権限を持つものもあります。
そのため、提供元、説明、必要な権限、更新状況などを確認し、必要なものだけを追加しましょう。
Web制作を始める段階では、Chrome本体とDevToolsだけでも基本的な表示確認を行えます。
便利そうに見える拡張機能を最初から大量に入れる必要はありません。
Chromeの設定を変更しすぎない
Chromeには多くの設定項目がありますが、インストール直後からすべて変更する必要はありません。
最初は標準設定で利用し、必要性を感じた部分だけを調整します。
| 初期段階で確認する設定 | 目的 |
|---|---|
| 既定のブラウザ | リンクをChromeで開くか決める |
| ダウンロード先 | 保存したファイルの場所を把握する |
| 更新状態 | 新しいバージョンを利用する |
| サイトの権限 | カメラや通知の許可を管理する |
| 起動時の設定 | 新しいタブや前回のページを開く |
| 同期 | Googleアカウントとデータを共有するか決める |
設定や拡張機能の影響で動作がおかしくなった場合は、Chromeの設定を既定値へ戻す方法もあります。設定をリセットしても、保存済みのブックマークやパスワードは削除されないとGoogleは案内しています。
Web制作の確認環境としてChromeを活用する
Chromeのインストールが完了したら、次の流れでHTMLの学習を進められます。
- Visual Studio Codeで作業用フォルダーを開く
- HTMLファイルを作成する
- HTMLを入力して保存する
- ChromeでHTMLファイルを開く
- 文章や画像の表示を確認する
- DevToolsでHTMLの構造を確認する
- Visual Studio Codeへ戻って修正する
- 保存後にChromeで再読み込みする
- 完成後はほかのブラウザでも確認する
Chromeは、HTMLを自動的に正しくしてくれるソフトウェアではありません。
HTMLに記述された内容を解釈し、Webページとして表示するブラウザです。表示に問題がある場合は、Chromeの画面だけでなく、HTMLの構造やファイルの保存場所なども確認します。
Visual Studio CodeでHTMLを書き、Chromeで表示し、DevToolsで問題を調べるという役割分担を理解すると、Web制作の作業を進めやすくなります。
