【6日でできるJavaScript入門】コンソールの使い方

 Webブラウザのデベロッパーツールに含まれるコンソールは、JavaScriptの動作確認やデバッグに欠かせない機能です。本記事では、コンソールの基本操作から、エラーメッセージの読み取り、そしてコンソール上でのJavaScript実行方法までをステップごとに詳しく解説します。

1.Google Chromeのコンソール

Chromeのコンソールを開く手順と基本的な表示項目を理解しましょう。

操作方法説明
F12 または Ctrl+Shift+Iデベロッパーツールを起動
「Console」タブコンソール画面に切り替え

1.1. コンソールの表示

ファイル名: lesson03-1.html

ブラウザで、このページを表示後、F12キーを押して「Console」タブを選択してください。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>🛠️ コンソール表示サンプル</title>
</head>
<body>
  <h1>🔍 デベロッパーツールを開こう</h1>
  <p>ブラウザでこのページを表示後、<code>F12</code>キーを押して「Console」タブを選択してください。</p>
</body>
</html>

操作結果

  • デベロッパーツールの「Console」タブが表示される。

タグ解説

  • <code>: プログラミング用語やキー操作を示すインラインタグ。
  • <title>: タブに表示されるページタイトル。

1.2. コンソールに文字を表示

console.log() を使って、コンソールに出力してみましょう。

ファイル名: lesson03-2.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>📋 console.logサンプル</title>
</head>
<body>
  <h1>✏️ console.logで出力</h1>
  <button onclick="console.log('ボタンがクリックされました!');">
    クリックして出力
  </button>
</body>
</html>

操作結果:

  • ボタンをクリックするとコンソールに「ボタンがクリックされました!」と表示される。

タグ解説

  • <button onclick="...">: クリック時の処理を直接指定。
  • console.log(): コンソールにメッセージを出力するJavaScriptメソッド。

2.エラーメッセージの確認

コードの記述ミスや実行時エラーをコンソールで検出し、原因を特定する方法を学びます。

エラー種類表示例
SyntaxError文法の間違い(例:括弧不足)
ReferenceError存在しない変数・関数の呼び出し
TypeError型が不正(例:未定義に対するメソッド呼び)

2.1. 記述ミスによるエラー表示

ファイル名: lesson03-3.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>❗ エラー例サンプル</title>
</head>
<body>
  <h1>⚠️ alertのスペルミス</h1>
  <button onclick="alart('こんにちは');">
    クリックしてエラー
  </button>
</body>
</html>

操作結果:

  • ボタンをクリックするとコンソールに Uncaught ReferenceError: alart is not defined が表示される。

タグ解説

  • Uncaught ReferenceError: 未定義の識別子を使用した際のエラー種別。
  • コンソールの行番号を確認し、該当箇所を修正。

2.2. エラー情報の読み解き

コンソールには、以下の情報が表示されます。

項目説明
エラー種別ReferenceError など
メッセージ詳細(alart is not defined など)
行番号sample03-2.html:9 のようにファイルと行番号

3.コンソールにJavaScriptを記述して実行

コンソール欄に直接コードを入力し、その場で実行できます。スニペット的なテストや変数の確認に便利です。

機能説明
コード実行入力行にJavaScriptを記述しEnterで実行
履歴の呼び出し↑キーで過去のコマンド履歴を辿る
多行入力Shift+Enterで改行を追加

3.1. コンソールからの実行例

// コンソール上で入力
let name = '山田太郎';
console.log(`こんにちは、${name}さん!`);

操作結果:

3.2. 注意点

  • Webページをリロードするとコンソール上の状態(変数や履歴)はリセットされる。
  • 他のフレームワークやミニアプリで同名の変数がある場合、意図しない衝突に注意。

まとめ

 ここでは、Chromeコンソールの起動、メッセージ出力、エラーメッセージの読み取り、直接コード実行の方法を解説しました。実際に手を動かしてデバッグや動作確認を行い、JavaScript開発時の効率を高めましょう。