
【6日でできるJava入門】Javaとは・プログラムの作成
ここでは、「Javaとは何か」、その特徴、名前の由来、さらにJavaを使ったプログラムの作成方法と実行手順について体系的に学びます。はじめてJavaに触れる方にも分かりやすいように、表やサンプルプログラム、操作手順を交えて丁寧に解説します。これからJavaの基礎を身につけたい方に最適な内容となっています。

1.Javaとは
1.1. Javaの概要と特徴
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Javaはサン・マイクロシステムズ社(現オラクル社)によって開発された、汎用性の高いオブジェクト指向プログラミング言語です。 |
主な特徴 | - プラットフォームに依存しない(Write Once, Run Anywhere)- オブジェクト指向- 豊富な標準ライブラリ- セキュリティ機能が強い |
用途 | Webアプリケーション、業務システム、スマートフォンアプリ(Android)、組込みシステムなど多岐にわたる分野で利用されています。 |
動作環境 | Java仮想マシン(JVM)上で動作するため、Windows、Mac、Linuxなど様々なOS上で同じプログラムを実行できます。 |
1.2. Javaという名前の由来
Javaという名称は、インドネシアの「ジャワ島(Jawa)」に由来し、コーヒー豆の産地として有名です。Javaの開発者たちがよくコーヒーを飲みながら作業をしていたことも関係しており、Javaのロゴが湯気の立つコーヒーカップであるのはそのためです。また、Javaクラスファイルの先頭バイトが16進数で「CA FE」と記載されているなど、コーヒーにまつわるエピソードが多く残っています。
2.Javaプログラムの作成と実行
2.1. プログラム作成の流れ
Javaプログラムの作成から実行までの流れは以下の通りです。
手順 | 説明 |
---|---|
1. ソース作成 | エディタで.java ファイルを作成する |
2. コンパイル | javac コマンドでソースをバイトコード(.classファイル)に変換 |
3. 実行 | java コマンドでバイトコードをJVM上で実行 |
【図解イメージ】
[エディタ] → [*.java] → [javac] → [*.class] → [java] → [実行結果]
2.2. 開発環境の準備
ここでは、JDKを使ったJavaプログラムの作成から実行までを簡単に解説します。詳しい解説は、他のサイトを参考にしてください。
Javaプログラムの開発には、JDK(Java Development Kit)が必要です。JDKにはプログラム実行用のJREと、開発ツール群(コンパイラなど)が含まれています。初心者が最初につまずきやすいポイントは、環境変数の設定やインストール作業です。
「6日でできるJava入門」では、Eclipseを使ってJavaプログラムを実行する方法を紹介します。詳しくは「3.EclipseによるJava開発」で解説しています
環境確認
コマンド | 説明 | 出力例 |
---|---|---|
javac | Javaコンパイラの動作確認 | 使い方: javac |
java -version | インストール済みJavaのバージョン確認 | java version "21.0.1" |
JDKがインストールされていない場合、公式サイトからダウンロードし、指示通りセットアップしてください。
2.3. Javaプログラムの作成例
ソースファイル作成例
例えば、「こんにちは、Javaの世界へようこそ!」と表示するプログラムを作成してみましょう。
ファイル名: lesson01_1.java
public class lesson01_1 {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは、Javaの世界へようこそ!");
System.out.println("これからJavaプログラミングを始めましょう。");
}
}
プログラムの解説
public class lesson01_1
Javaではクラス名とファイル名を一致させる必要があります(大文字・小文字に注意)。public static void main(String[] args)
Javaプログラムの開始点となるメソッドです。System.out.println(...)
画面に文字列を表示します。
実行結果
こんにちは、Javaの世界へようこそ!
これからJavaプログラミングを始めましょう。
2.4. コンパイルと実行
手順 | コマンド例 | ポイント |
---|---|---|
コンパイル | javac lesson01_1.java | ファイル名の拡張子(.java)まで記述 |
実行 | java lesson01_1 | クラス名のみ記述(拡張子は付けない) |
※拡張子の有無に注意。
※エラーが出た場合は、スペルや大文字・小文字、構文を見直しましょう。
3.EclipseによるJava開発
3.1. Eclipseの導入とメリット
Eclipseは、Javaプログラム開発を効率化する統合開発環境(IDE)です。初心者でもGUIで直感的に操作でき、プログラム作成から実行までをワンクリックで行えます。
- プロジェクト管理やファイル管理が簡単
- コード補完やエラーチェック機能が充実
- 実行結果をすぐに確認できる。
- デバッグ機能やバージョン管理との連携も可
3.2. Eclipseでの基本操作
1.「ファイル」メニューから「新規(N)」→「Javaプロジェクト」を選択します。

2.プロジェクト名に「Java」と入力し「完了」ボタンをクリックします。

プロジェクト・エクスプローラーに「Java」が追加されます。
3.「src」フォルダ内で「新規(N)」→「ファイル」を作成

4.「新規ファイルの作成」画面では、ファイル名に「lesson01_1.java」と入力して「完了」ボタンをクリックします。

5.「lesson01_1.java」のプログラムを入力して保存します。
ファイル名: lesson01_1.java
public class lesson01_1 {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは、Javaの世界へようこそ!");
System.out.println("これからJavaプログラミングを始めましょう。");
}
}
6.▶(実行)ボタンで簡単に実行でき、結果は「コンソール」タブに表示されます。

まとめ
このようにJavaはプラットフォームに依存せず、多様な分野で活躍する言語です。コマンドラインやEclipseなど好みに合わせて開発を始めることができます。初心者の方も、まずは実際に手を動かしながら体験してみましょう。