【6日でできるHTML&CSS入門】CMSとは

 CMS(Contents Management System/コンテンツ管理システム)とは、Webサイトのテキスト・画像・デザイン・レイアウト情報など、あらゆるコンテンツを一元管理できるシステムです。
 CMSを使うことで、HTMLやCSSの専門知識がなくてもWebサイトの内容を手軽に作成・更新できるため、現在のWeb制作では標準的なツールとなっています。

1.CMSの概要と必要性

1.1. CMSとは何か

項目説明
CMSContents Management Systemの略。Webサイトの内容や構成を一元管理するためのシステム。
静的WebサイトHTMLファイルを手作業で作成・編集し、管理するサイト。編集には専門知識が必要。
CMSサイト管理画面から簡単にページ追加・編集・削除ができる。専門知識なしで運用可能。

かつてのWebサイトはHTMLファイルを直接編集する必要があり、専門知識を持つ人だけが管理可能でした。
CMSの登場により、誰でも簡単にコンテンツの追加・編集・公開ができるようになりました。

1.2. CMSを導入する理由と現状

CMSを導入する主な理由は次の通りです。

理由説明
専門知識不要HTMLやCSSを知らなくても更新・管理ができる。
管理の効率化文章や画像の一元管理が可能。複数人での分業も容易
コスト削減・スピードアップ外注せず自分たちで運用可能。情報発信も迅速にできる。
マルチデバイス対応が容易スマートフォンやタブレットにも自動対応しやすい。

現在では多くの企業・団体・官公庁のWebサイトでCMSが導入されています。

2.主なCMSの種類と特徴

2.1. 主要なCMSの比較

製品名読み方主な特徴
WordPressワードプレス世界シェアNo.1のオープンソースCMS。ブログから企業サイトまで幅広く対応。拡張機能が豊富。
Movable Typeムーバブルタイプ国産CMSの代表格。大規模サイトや官公庁・大学などへの導入実績が多い。セキュリティに定評。
Drupalドルーパル高度なカスタマイズ、多言語対応、拡張性の高さが特徴。大規模・複雑なサイト向き。

これらのCMSは主にPHPで開発されており、データベースとしてMySQLなどを利用します。

2.2. CMSを導入するメリット

CMSを活用することで、さまざまなメリットが得られます。

メリット説明
専門知識がなくても更新可能管理画面から直感的に編集できる。外注不要で迅速な情報発信が可能。
マルチデバイス対応が簡単レスポンシブデザイン対応。パソコン・スマートフォン・タブレットに自動対応。
分業・権限管理ができる編集者・承認者などユーザーごとに権限設定が可能。複数人で運用しやすい。
テンプレートやプラグインが豊富デザインや機能の追加・変更が簡単。自社仕様へのカスタマイズも可能。

3.WordPressの特徴と運用ポイント

3.1. WordPressの長所

項目説明
世界シェアNo.1個人ブログから企業サイトまで幅広く利用されている。
豊富なテーマデザインテンプレートが多数。知識がなくてもサイト構築が簡単
プラグイン拡張機能追加・カスタマイズが容易。ネットショップや会員サイトも構築できる。
管理のしやすさ権限管理や更新作業が楽。運用コストも低い

3.2. WordPressの短所

項目説明
カスタマイズの限界テーマによっては完全な自由度がない。細かい調整にはHTML/CSS/PHPの知識が必要
セキュリティ管理世界的に有名な分、狙われやすい。定期的な更新やセキュリティ対策が不可欠

まとめ

 CMS(コンテンツ管理システム)は、Webサイトの更新や管理を専門知識なしで簡単に行える便利なシステムです。
WordPressをはじめとした主要なCMSは、個人から大規模組織まで幅広く利用されており、Webサイト運営の標準的な仕組みとなっています。