【6日でできるHTML入門】HTMLと作成手順

 ホームページ(Webページ)は、テキストファイルとして記述されたHTML(HyperText Markup Language)によって作られます。ここでは、HTMLファイルを初めて作成するための基本的な流れを説明します。どなたでも使える「テキストエディタ」での編集手順から、ファイルの保存方法、ブラウザでの表示、再編集、そしてインターネット上への公開まで、一連の作業手順を学びましょう。学習の第1歩として、まずはテキストファイルをHTMLとして認識させる方法を身につけることが目標です。

1.HTMLの基礎

1.1. HTMLとは?

 HTMLは「HyperText Markup Language」の略称で、見出しや段落、リンクなどをマーク(タグ)で指定し、Webブラウザに文書構造を伝える言語です。テキストエディタで編集できる単なる文字ファイルなので、特別なソフトは不要です。

1.2. HTMLファイルの構造

典型的なHTMLファイルは次のような構成要素で成り立ちます。

要素説明
<!DOCTYPE html>HTML5文書であることを宣言
<html>文書全体を囲むルート要素
<head>メタ情報(文字コード、タイトルなど)を記述
<body>実際に画面に表示する内容を記述

2.HTMLファイルの作成手順

2.1. テキストエディタでの編集

 ここでは、手軽にHTMLファイルの作成と編集ができるWindowsの「メモ帳」を例に説明しますが、後でVSCodeとの比較も行います。

「メモ帳」は、スタートメニューから「すべて」→「メモ帳」と選択すると起動できます。

以下のファイル名で作成します。

ファイル名: lesson01.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>📚 サンプルページ</title>
</head>
<body>
  <h1>ようこそ!</h1>
  <p>これはサンプルのHTMLページです。</p>
</body>
</html>

2.2. ファイルの保存設定

  • ファイルの種類:すべてのファイル
  • ファイル名lesson01.html のように末尾を .html にする
  • 文字コード:UTF-8

2.3. メモ帳とVSCodeの比較

比較項目メモ帳VSCode
起動方法スタート→アクセサリ→メモ帳デスクトップアイコン/コマンド
シンタックスハイライトなしあり
オート補完なしタグ補完、Emmet対応
プロジェクト管理単一ファイルフォルダ単位で開発可能
デフォルト文字コード手動でUTF-8を選択初期設定でUTF-8
拡張機能なしプラグインで機能拡張が容易

3.HTMLファイルをブラウザで表示する

3.1. ダブルクリックで開く

 エクスプローラー上で sample.html のアイコンをダブルクリックすると、既定のWebブラウザでページが表示されます。

3.2. 出力結果の確認

表示例(ブラウザ画面)

4.HTMLファイルの再編集

4.1. 「プログラムから開く」の操作

 ダブルクリックするとブラウザが起動します。ファイルを右クリック → プログラムから開くメモ帳(またはVSCode)を選択します。

4.2. テキストエディタでの編集

再びエディタ上でコードを修正し、上書き保存すれば内容が更新されます。

5.ホームページを公開するには

5.1. FTPソフトでのアップロード

 HTMLファイルをWWWサーバーに転送するには、FFFTPやFileZillaなどのFTPクライアントを利用します。ホスト名・ID・パスワードを設定し、HTMLファイルをサーバー上の公開フォルダへアップロードしてください。

5.2. サービス利用による公開

 最近ではWixやJimdoなどのCMS型サービスを使えば、FTP設定不要でブラウザ上から簡単にページを公開できます。

まとめ

 ここでは、HTMLファイルの作成からブラウザ表示、再編集、そしてサーバーへの公開までの基本手順を学びました。次のコンテンツ以降で、タグの使い方や構造化されたマークアップ、CSSを使った見た目の整え方へと進み、よりリッチなWebページを作成できるようになります。