【6日でできるC言語入門】演算と変数

C言語でプログラムを書く上で、演算変数はもっとも基本的で重要なテーマです。
「演算」は計算を行う処理、「変数」は計算に使う値を入れておく“箱”のようなものです。
 ここでは、C言語でよく使う演算子や変数の使い方、演算と変数を組み合わせたサンプルプログラムを日本語で解説します。コメントの記述方法も一緒に学びましょう。

1.算術演算と演算子

1.1. 算術演算の基本

C言語では、足し算・引き算・掛け算・割り算・余りなどの計算を簡単に記述できます。
これらの計算に使う記号を演算子と呼びます。

プロジェクト/ファイル名: Lesson14_1/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    // 算術演算の例
    printf("%d + %d = %d\n", 8, 3, 8 + 3);      // 足し算
    printf("%d - %d = %d\n", 8, 3, 8 - 3);      // 引き算
    printf("%d * %d = %d\n", 8, 3, 8 * 3);      // 掛け算
    printf("%d / %d = %d 余り %d\n", 8, 3, 8 / 3, 8 % 3); // 割り算と余り
    return 0;
}

実行結果

8 + 3 = 11
8 - 3 = 5
8 * 3 = 24
8 / 3 = 2 余り 2

1.2. 主な算術演算子

演算子読み方意味使用例
+プラス足し算8 + 3
-マイナス引き算8 - 3
*アスタリスク掛け算8 * 3
/スラッシュ割り算8 / 3
%パーセント割り算の余り(剰余)8 % 3

※ 「*」は掛け算、「/」は割り算、「%」は割り算の余りです。

2.変数の利用とコメント

2.1. 変数の宣言と使用

変数は、値を入れて使う“名前付きの箱”です。
C言語では、変数を使って計算結果や途中の値を保存できます。

プロジェクト/ファイル名: Lesson14_2/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int a = 10;   // 整数型の変数aを10で初期化
    int b = 4;    // 整数型の変数bを4で初期化
    int sum = a + b;   // 足し算の結果をsumに代入
    printf("a = %d, b = %d\n", a, b);
    printf("a + b = %d\n", sum);
    return 0;
}

実行結果

a = 10, b = 4
a + b = 14

2.2. コメントの書き方

プログラムの中に説明やメモを残すコメントを使うと、プログラムが分かりやすくなります。
C言語では次の2種類のコメントが使えます。

記述方法名前特徴
/* ... */ブロックコメント複数行にわたって注釈を書きたいときに使う
// ...行コメントその行の終わりまでコメントになる

コメント使用例

プロジェクト/ファイル名: Lesson14_3/main.c

#include <stdio.h>

int main(void) {
    // ここは足し算の例です
    int x = 7;
    int y = 5;
    int result = x + y; /* xとyの合計を計算 */
    printf("合計は%dです。\n", result);
    return 0;
}

実行結果

合計は12です。

まとめ

  • 算術演算は +, -, *, /, % の演算子で行う。
  • 変数は値を一時的に保存する“箱”として使う。
  • コメントでプログラムの意図や処理内容を説明できる。
  • サンプルプログラムを参考に、いろいろな計算や変数の使い方を試してみましょう。